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友引に葬儀はできないのか|友引の意味や日程の決め方について
2024.04.08
友引に葬儀はできないのか|友引の意味や日程の決め方について
六曜のうち「友引の日に葬儀をしてはいけない」と聞いたことはありませんか。 六曜とは、大安、仏滅、赤口、先勝、先負、友引の6つからなる暦のことをいいます。手帳やカレンダーに記載されており、冠婚葬祭の場でよく耳にするかと思います。結婚式の際は縁起のいい「大安」を選ぶのが一般的です。 では、葬儀において、なぜ友引に行うのはよくないといわれているのでしょうか。 実は仏教において、友引に葬儀をしてはいけないという決まりはありません。タブー視されている理由は、六曜の意味やそれに対する昔からの迷信が大きく関わっています。 今回は、友引の意味や葬儀ができないといわれる理由について詳しく解説します。
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友引の意味
六曜は日本において、その日の行いの向き、不向きなどを判断する要素として浸透しました。 それぞれ、暦に対して規則的に配当されています。諸説ありますが、鎌倉時代に中国から伝わってきた占いが起源とされており、江戸時代に流行しました。 もともとは時刻に関する占いでしたが、それが変化して今の形が定着しました。 仏滅や友引など仏教と関わりがありそうな言葉ですが、実は六曜は仏教などの宗教とは一切関係がありません。 六曜それぞれ意味が異なり、その意味に合わせて行事が行われることもあります。
六曜 | 意味 |
---|---|
先勝 | 午前は吉、午後は凶。急ぐことが吉 |
友引 | 凶事に友を引き込む(引き分け) |
先負 | 午前は凶、午後は吉。急ぐと凶 |
仏滅 | 物事が終わる。葬儀・法事は行わない。 |
大安 | 何をするにも吉。婚礼に良い |
赤口 | 全てが滅びる凶日。祝い事は大凶 |
友引は本来「共引き」とも書きます。もともとは、勝負事で引き分けになるという意味がありました。 そこから変化していき「ともに引き合う」など、災いが友人に及ぶという意味から葬儀を行うのを避けるようになりました。 結婚式や入籍の際には「友に振る舞う」という意味から友引は縁起がいいとされています。
友引の葬儀が避けられる理由
「友を引き込む」という意味がある友引に葬儀を行うと、故人様が友人をあの世に連れて行ってしまうと考えられるようになりました。これが、友引の葬儀が避けられる大きな理由です。 しかし、これは友引に葬儀・告別式や火葬をする場合であり、お通夜を行うのは問題ありません。 本来、お通夜はお別れの場ではなく、故人様との思い出に浸る場です。別れの儀式を行うわけではありませんので、通夜を行うことは友引の意味に当てはまらないのです。 友引は火葬を避けることが一般的なので、友引を定休日(友引休み)にする火葬場や斎場も多くあります。 どうしても都合が合わず、友引の日に葬儀をするケースも中にはあります。その際に、地域によっては「友引人形」と呼ばれる身代わり人形を入れます。 人形はこけしやぬいぐるみなど形状はさまざまです。その人形を入れることで、故人様が友人を連れて行かない、寂しくないといわれています。
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通夜・葬儀・告別式・四十九日、どのような日程にするべき?
友引に行ってはいけないといわれているのは「葬儀・告別式」と「火葬」です。通夜を友引に行っても問題ありません。 ただし、仏教において、友引に葬儀をしてはいけないという決まりはないため、葬儀や火葬を行うことは可能です。 家族や親族が気にする場合には、葬儀・告別式や火葬の日が友引にならないように日程を決めます。友引の次の日は火葬場が混雑するので、そこにも注意しましょう。 もし、友引を気にしない場合はいつ葬儀を行っても大丈夫です。ただし、友引は火葬場が定休日の場合もあるので、稼働しているか確認しましょう。 また、四十九日も六曜とは関係ないのでいつ行っても問題ありません。
【結論】友引に葬儀はできないのか
友引に葬儀をすることは可能です。 お通夜は特に問題ありません。 葬儀・告別式や火葬を友引に行うのは、昔からの迷信により縁起が悪いとされているため、避ける人がほとんどです。 斎場や火葬場も休みになっていることが多く、基本的に友引に葬儀・告別式、火葬は行いません。
しかし、中にはどうしてもその日しか都合がつかない場合や、家族だけで葬儀をする「家族葬」、通夜も葬儀・告別式も何もしない「火葬式」など、さまざまな葬儀形式の広まりによって友引に火葬をするケースも増えてきました。 すべての火葬場が定休日という決まりはないので、稼働している火葬場もあります。 基本的に友引の日は空いているので、予約が取りやすく都合に合わせやすい利点もあるのです。 また、近年宗教への関心も低下しており、無宗教で葬儀を行う人も少なくありません。 友引を気にせずに行う人もいますので、ご家族の意向で友引の日に葬儀・告別式、火葬を行うケースも増えてきています。 参列いただく葬儀式であれば、気になさる方もいらっしゃるでしょう。 身内のみならず、皆が「良い式でした」と思える式で故人様を送りたいものです。
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