私が「おくりびと」になったわけ。
ディパーチャーズ・ジャパン株式会社は、私が代表として2013年6月に設立しました、日本初の納棺士™養成学校である株式会社おくりびとアカデミーの葬祭部門として、新たに立ち上げた会社です。
私がおくりびとアカデミーの事業を志した最大の要因は、父の職業によるものです。
父は23歳の頃から納棺士™として活動する傍ら、現在の納棺の儀の様式や技法を構築し、現在まで約30,000体のご遺体を納棺してきております。また、映画や舞台『おくりびと』で主演俳優に技術指導をおこないました。
私はそんな父に幼い頃から納棺士™としての技術を学び、大学在学中から実際に納棺の現場で働き始めました。ご遺体の体を清め、お着せ替えをすると同時に、フューネラルメイク(死化粧)を施し、ご納棺。一連の所作を目の当たりにされたご遺族の多くは、施術後のご遺体の変化に驚かれると同時に、時には涙を見せながら感謝の言葉をくださいます。仕事として対価をいただく立場にありながら、こんなに感謝をしていただけるという職業は無いと感じ、私は納棺士™という職業に改めて誇りを持つと同時に、強い責任を感じました。