2025.04.03
葬祭プランナーとは?仕事内容や葬祭ディレクターとの違い、なり方・向いている人まで解説

葬祭プランナーとは?
葬祭プランナーとは、ご遺族と打ち合わせを行い、葬儀の内容を企画・提案し、当日の式典運営までトータルにサポートする仕事です。 単に「式を進行する人」ではなく、ご遺族の想いに寄り添い、最適な形で人生の締めくくりを演出するプランナーという役割を担います。
主な仕事内容
葬儀の流れは短期間で進むため、葬祭プランナーはスピード感をもって多岐にわたる業務をこなします。主な内容は以下の通りです。 ・搬送・安置の対応 ご遺体の搬送・安置場所の手配を行い、遺族への第一対応を行います。 ・打ち合わせとプラン提案 宗教・宗派、規模、予算、故人のご希望などをもとに、最適な葬儀プランを提案します。 ・式場・火葬場・僧侶などの手配 必要な各種手配を行い、式までの段取りを整えます。 ・葬儀当日の進行・案内 式典を円滑に進めるための進行管理やご遺族・参列者のサポートも重要な業務です。 ・アフターケア 葬儀後の法要、相続や供養の相談など、葬儀後のご遺族を支える役割もあります。 このように、企画・準備・運営・サポートを一貫して担うのが、葬祭プランナーの特徴です。
葬祭ディレクターとの違いは?
「葬祭プランナー」と似た言葉に「葬祭ディレクター」がありますが、両者は次のように異なります。
葬祭プランナー | 葬祭ディレクター | |
---|---|---|
意味 | 職種・役割名 | 資格名(技能審査の合格者) |
資格の有無 | 不問(資格なしでもなれる) | 厚生労働省認定の民間資格 |
実務経験 | 未経験から可 | 受験に実務経験が必要(例:1級は5年以上) |
つまり、葬祭プランナーは業務を担う人のこと、葬祭ディレクターはその業務スキルを証明する資格です。 実際には、現場で経験を積んだ葬祭プランナーが葬祭ディレクターの資格を取得し、キャリアアップしていくという流れが一般的です。
葬祭プランナーになるには?
1. 特別な学歴や経験は不要
葬祭プランナーになるには、特別な資格や学歴は不要です。 多くの場合、葬儀社に就職して現場で経験を積みながら学んでいきます。 未経験者でも応募可能な求人も多く、接客経験やマナーが活かせる仕事です。
2. 専門資格を取得することで信頼性アップ
任意ではありますが、以下のような資格を取得することで専門性や信頼性が高まります。 ・葬祭ディレクター(1級・2級) 厚生労働省認定の民間資格で、葬儀に関する幅広い知識と実技能力を認定します。1級は実務5年以上、2級は2年以上の経験が必要です。 ・終活カウンセラー 高齢者やその家族に向けた生前整理や葬儀相談を行うスキルを学びます。 ・グリーフケア関連資格 遺族の心のケアに関する知識を深めることで、より丁寧な対応が可能になります。
向いている人の特徴
葬祭プランナーは、単にマニュアル通りに動くだけでは務まりません。遺族の気持ちに寄り添いながら、柔軟に対応する力が求められます。 特に次のような方が向いていると言われています: ・人の気持ちに寄り添える人 ・冷静で落ち着いた対応ができる人 ・マナーや礼儀を大切にする人 ・臨機応変な対応ができる人 ・体力・精神力に自信がある人
まとめ
葬祭プランナーは、人生で最も大切な「お別れの時間」を支える専門職です。 感謝の言葉を直接いただける機会も多く、やりがいと社会的意義のある仕事です。 未経験からでも始められ、経験や資格を重ねてキャリアを築いていけるのも大きな魅力。 「人の役に立ちたい」「誰かの力になりたい」という思いを持つ方に、ぜひ目指していただきたい仕事です。