葬儀において、故人様への最後の贈り物の1つが「供花」です。 白をベースに淡いピンクや紫、青などの色味を取り入れて作られる供花は、斎場や祭壇を飾る重要な役割を担っています。最後は棺の中に納められ、故人様はたくさんのお花に囲まれて火葬されます。 通夜、葬儀・告別式とお葬式の2日間を彩る供花ですが、一日葬の場合、供花はどのタイミングで送るのがいいのでしょうか。 今回は一日葬での供花について解説します。注意点や費用相場も併せて紹介しますので「供花を贈りたいけど一日葬の場合どうしたらいいのかわからない」など、お悩みの方はぜひご参考にしてください。
供花とは
*通夜や葬儀・告別式などで故人様に供える花を「供花」*といいます。 故人様に対してお別れの気持ちや、ご冥福を祈るためのものです。弔意として生花が贈られ、斎場や祭壇を華やかにする役割も担っています。葬儀に参列できないときに、供花を香典の代わりに贈ることも可能です。 花の色味は白を基調に、故人様が好きだった色を取り入れることができます。好きだった花をベースにアレンジメントすることもでき、スタンド花やかご花で作られます。 花には名札が立てられ、贈った人の名前が明記されます。個人名、連名、一同という形で明記されるのが一般的です。会社など企業から贈られた場合は、会社名が明記されます。
供花を送る際の注意点
供花を送る際の注意点は3つです。
供花辞退をしていないか確認
近年のさまざまな葬儀形式によって、葬儀の縮小化が主流になってきています。ご家族のみで行う家族葬や、通夜を行わない一日葬もそのうちの1つです。 どちらもご家族の負担軽減が目的とされていますが、その中で「供花辞退」をしているケースがあります。必ず、ご家族に確認をしましょう。
高額な花は送らない
供花の費用相場は「15,000円」です。 それ以上の高額なものはご家族の負担になるので、送るのは控えましょう。また、他の供花との兼ね合いもあるので、あまり目立たないよう色味や花の種類も合わせるようにするといいでしょう。
個人的に手配するのは控える
個人的に花屋やインターネットで手配することも可能ですが、送るタイミングや花の種類など気を付ける点はたくさんあります。個人的には手配せず、ご家族や葬儀社に手配してもらいましょう。
一日葬で供花を送るタイミング
一日葬とは、通夜を行わず、葬儀・告別式のみのお葬式を1日で行う「ワンデーセレモニー」です。基本的に、前日から祭壇などの準備に入ります。 一日葬は午前中から行われることがほとんどです。供花は式の前日に届くようにし、遅くても開式の2時間前までに届くようにしましょう。
供花の手配の仕方
供花の手配には、3つの方法があります。
・葬儀社に手配してもらう ・花屋に直接依頼する ・インターネットで手配する
それぞれの手配の仕方を、手順をふまえて解説します。
葬儀社に手配してもらう
葬儀社に供花の手配をしてもらうことが可能です。 送るタイミングに困らず、確認事項も少なく済むのが最大のメリットです。
1,家族に葬儀社を教えてもらう 2,葬儀社に連絡をし、供花の手配を依頼する 3,立札に明記する名前を伝える 4,支払方法を確認する
花屋で手配する
自身で花屋に直接手配する際、葬儀社に確認する必要があります。 取引していない花屋を利用できない葬儀社もあるため、必ず確認してから手配するようにしましょう。その際、宗派や斎場の場所、花の種類や色味なども確認し、手配ミスのないようにします。
1,家族に葬儀社を教えてもらう 2,葬儀社に連絡をし、供花の花屋手配が可能か確認 3,宗派や花の種類など、供花手配の注意点を確認 4,花屋に連絡をし、供花の手配をする 5,確認した注意点を伝える 6,立札に明記する名前を伝える 7,花を注文する
インターネットで手配する
インターネットで手配する際の注意点は、花屋に依頼する場合と同様です。 葬儀社にインターネット手配は可能か確認し、供花の注意事項をしっかり聞きましょう。
1,家族に葬儀社を教えてもらう 2,葬儀社に連絡をし、供花のインターネット手配が可能か確認 3,宗派や花の種類など、供花手配の注意点を確認 4,インターネットで花を選ぶ 5,立札に明記する名前を入力する 6,花を注文する
まとめ
一日葬で供花を送る際は、なるべく早めに届くように手配しましょう。遅くても葬儀の前日または当日の開式2時間前までには届くように手配する必要があります。 一日葬は、式の前日から準備に入ることがほとんどです。式も午前中から日中にかけて行われます。場合によっては朝早く行われることもあるので、事前に開式時刻を確認し、余裕をもって届くようにしましょう。 また、自身で手配する際は葬儀社への確認事項が多くあります。 花屋やインターネットでの手配を受け付けていない葬儀社もあるので、確認してから手配をしましょう。その際に、花の色味や種類、宗派などの確認も必須です。金額も高価なものにはせず、相場に合った花を選びましょう。