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「危篤や臨終の意味が分からない」
「危篤・臨終を告知されたらどうしたら良い?」
そのような疑問をお持ちでしょうか。
人は誰しも命に限りがあります。
しかし、いざ危篤や臨終を宣言されたら戸惑う人が多いでしょう。
本記事では、
♦危篤や臨終の意味
♦危篤・臨終を告知された際の対応
について解説します。
理解を深めて、最期の時を落ち着いた気持ちで迎えられるようにしましょう。
危篤とは
危篤(きとく)とは、命の危険が迫っていると担当医師が判断した状態です。
♦入院中に症状が悪化して、回復が期待できない場合
♦大きな事故に遭い、死が近づいていると判断できる場合 など
危篤の状態に陥る背景はさまざまです。
危篤と告げられたら、基本的には回復を期待できない状態と考えていいでしょう。
短くて数時間・半日、長くても2・3日以内で亡くなってしまうことが多いようです。
ただし、危篤と判断されても意識を取り戻すケースがあります。
いずれにしても危篤の場合は命の危機が迫っている状況には変わりないため、最期を迎える心構えをしておく必要があります。
臨終とは

臨終とは、死を迎える間際のことを指します。
しかし現代では、人が亡くなることを「臨終」と表現する場合が多いです。
臨終の直前は、
♦意識が薄れる
♦反応が弱くなる
♦話ができなくなる
♦呼吸のリズムが乱れる
♦肌の色が変わる
♦手足が冷たくなる など
最期のときが近づいている兆候がみられます。
臨終直後には、「末期の水(まつごのみず)」をとります。
末期の水とは、あの世で渇きに苦しまないように、との願いがこめられた風習です。
末期の水のとり方は、新しい筆の先や割りばしの先に水を含ませた脱脂綿を巻き、亡くなった人の唇を湿らせます。
準備は病院が行ってくれるので、指示に従って対応しましょう。
付き添っている人は何をすればよいのか

大切な人の死が迫っている状況は、とても悲しく辛いものです。
しかし、命に限りがあるのも事実です。
付き添っている家族は、亡くなった後のことも考えて行動する必要があります。
具体的には、
♦死を受け入れる気持ちを持つ
♦危篤や臨終の連絡
♦葬儀社の検討
♦書類の準備
♦現金の準備
などを行っておくと良いでしょう。
死を受け入れる気持ちを持つ
旅立ちに際して、手を握る・話しかける等、安心して眠りにつけるようにサポートしてあげましょう。
また、最期の時をともにすることで、死を受け入れる心の準備もできるでしょう。
のちの喪失感をもやわらげられる為、落ち着いてお見送りしたいものです。
危篤や臨終の連絡
危篤状態の場合は、「最後に本人に会わせたい人」へできる限り早く連絡をとると良いでしょう。
伝える内容は下記を参考にしてください。
♦自分の氏名・本人との関係
♦危篤である事実と症状
♦本人のいる場所(住所・病院名など)
♦自分の連絡先
危篤の連絡は急を要するので、一般的に深夜や早朝でも失礼に感じる人は少ないと思われます。
ただし、すでに臨終を迎えている場合は、翌朝まで待ってから連絡する方が良いでしょう。
葬儀社の検討
できれば、亡くなる前に葬儀社の検討を進めておく方が良いでしょう。
なぜならば、亡くなった後は時間的な余裕があまりなく、慌ただしくなるケースがほとんどだからです。
必要なこととしては
♦搬送・安置場所の手配
♦書類作成の手続き
♦病院への支払い対応
♦葬儀社とのやりとり 等
といったことを速やかに行わなければなりません。
最愛の人が亡くなって平常心でいられない状態のまま、葬儀社を一から検討するのは大変です。
危篤を告知されたら、葬儀についても意識して行動を進めましょう。
書類の準備
亡くなった後、担当医師に「死亡診断書」を作成してもらいます。
死亡診断書は亡くなったことを証明する書類で、火葬許可証を作成するのに「死亡診断書・死亡届」が必要になります。
通常、「死亡診断書」は「死亡届」と合わさっており、「死亡届」には家族が記入する欄があります。
記入内容は下記の通りです。
♦死亡届の提出日
♦故人様の氏名
♦故人様の住所と世帯主の氏名
♦故人様の本籍地
♦亡くなった時の世帯のおもな仕事と故人様の職業・産業
♦届出人の住所・本籍・署名などと押印
※役所に届け出る際、必ず「火葬をする火葬場の名前」と「届出人欄に記載した人と故人様との関係」を聞かれます。
事前に欄外に記入しておくとよいでしょう。
死亡届は、亡くなってから7日以内に役所への提出が義務付けられています。
死亡届の記入に際し、不明な項目がある場合は調べておくと良いでしょう。
現金の準備
先に述べた「死亡診断書」の作成には費用がかかります。
費用は病院によって異なり、安い場合は数千円、高い場合だと1~2万円かかるケースがあります。
さらに、入院費用の請求も受けることになるでしょう。
病院への支払いは現金での支払いとなるため、手持ちの現金をやや多めに準備しておくと良いでしょう。
連絡を受けたらどのようにすればいいのか

危篤の連絡を受けたら、できる限り早く駆けつけましょう。
危篤は命の危機が迫っている一刻を争う状況だからです。
服装は普段着で大丈夫です。
遠方から駆けつける場合には、万が一を考えて喪服も持参すると良いでしょう。
また、親族の場合は、可能ならばお手伝いを申し出ると良いです。
家族を気遣う言葉がけをするとともに、負担を軽減させてあげましょう。
【まとめ】危篤や臨終時の対応について

命の期限が差し迫る状況に直面すると、悲しい気持ちが心に広がります。
平常心でいられない人も多いことでしょう。
ただし、事前に状況を把握しておけば、多少気持ちの整理がつきやすかったり、お亡くなりになった後の行動がスムーズにできます。
安らかな気持ちで旅立てるようサポートをしつつ、万が一の時の備えを整えましょう。
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