葬儀保険とは、葬儀費用を賄える保険のことです。 被保険者が亡くなった後に保険金が支払われます。 この記事では、葬儀保険について、その概要や葬儀保険の種類、選ぶときのポイントなどについて解説します。葬儀は規模にもよりますが200万円前後の費用負担となるケースが一般的です。少しでも費用負担を軽減するためにも、葬儀保険について理解しておきましょう。
葬儀保険とは
葬儀保険とは、葬儀費用を賄うために加入する保険のことです。 葬儀保険は、保険の中でも、保険金が少額で保険期間が1年以内である「少額短期保険(ミニ保険)」に含まれます。葬儀保険を提供する企業によっては、お葬式保険、死亡保険、終活保険といった名称で扱っているケースもあります。
葬儀費用の平均相場
葬儀の規模や形式にもよりますが、葬儀の全国平均相場は約200万円程度とされています。 この費用には、葬儀自体にかかる費用のほか、飲食費やお布施、返礼品なども含まれています。 葬儀自体にかかる費用は約120万円程度、飲食費は30万円前後で、お布施代は約40〜50万円程度、返礼品は約30万円程度が相場となるようです。 なお、親族のみが参列する家族葬を行う場合、飲食費や返礼品代などを抑えられるため、一般葬よりは費用を抑えることもできるようです。 どのような葬儀形式を行うかという点はもちろん、故人様が生前どのような職業でどのような役職だったかによって参列者の数が異なり、それに伴い費用も変動しますが、いずれにしても高額な費用となることには違いありません。 葬儀費用に関して詳しく知りたいという方は、ぜひこちらも参考にしてください。
おくりびとのコラム
葬儀費用の全国平均や補助金について、専門葬儀社おくりびとのお葬式が解説します
葬儀保険の種類
葬儀保険には、大きく分けて2種類あります。 ♦保険金が定額となるタイプ ♦保険料が一定となるタイプ ここではそれぞれの保険の概要について解説します。
保険金が定額となるタイプ
このタイプは、保険の契約を更新すると保険料は上がっていきますが、死亡時に支払われる保険金は一定のままとなります。 例えば、保険料は50代で1千円/月、60代で2千円/月、70代で3千円/月と増加しても、いずれの年代でも保険金は100万円で一定となるといったイメージです。
保険料が一定となるタイプ
保険契約期間は、毎月の保険料に代わりはありませんが、年齢に応じて保険金が変動します。 例えば、毎月の保険料は1千円で一定であるものの、50代の保険金は150万円、60代は100万円、70代は50万円といった形で年齢とともに保険金が下がるイメージです。
葬儀保険の選び方
ここでは、葬儀保険を選ぶ際のポイントについて解説します。 葬儀保険に興味があるものの、商品がたくさんあって迷ってしまうといった人はぜひ参考にしてください。
目的を明確にする
葬儀保険のプランはさまざまであるため、まずは自分がなぜ葬儀保険を利用するのか、その目的を明確にしておきましょう。 例えば、一定以上の葬儀費用は必ず自分でカバーしたいといった場合は、保険料が多少高くなったとしても保険金が高い商品や保険金が定額となるタイプの商品を選ぶべきです。 一方で、保険料を抑えつつ、少しでも葬儀費用をカバーできればいいと考えている人は、保険料が一定となるタイプを選ぶことをおすすめします。 毎月、どのくらいの保険料を支払うことができるのか明確にしたうえで目的に適した商品を選んでください。
保険のタイプ | 費用は自分でカバーしたい | 葬儀費用の足しになれば・・・ |
---|---|---|
保険金定額タイプ | ◯ | ❌ |
保険料一定タイプ | ❌ | ◯ |
すぐに現金を受け取れるか
現金をすぐに受け取れるかどうかは、葬儀保険を選ぶ際の重要なポイントとなります。 これは、死亡から葬儀を行うまでの時間が短く葬儀費用をすぐに用意しなければならないためです。 葬儀会社によってはクレジットカード払いに対応しているケースもありますが、現金払いのケースも少なくありません。 また、お布施は基本的に現金で渡すこととなるため、現金をすぐに受け取れるかどうかは必ずチェックしておきましょう。
保障範囲
保険の保障範囲も商品を選ぶ際の判断軸となるものです。 保険によっては、葬儀費用だけでなく、遺留品整理や故人様の未払い料金の精算までカバーしているものもあります。 また、入院費用もカバーする保険もあるため、どこまで保障してもらいたいのか検討したうえで選ぶことが大切です。
告知や診断書の有無
保険に加入する場合、一般的には健康状態の告知や診断書の提出が求められます。 しかし、葬儀保険の中には、これらが必要ないケースもあります。 もし告知や診断書が必要となる場合は、準備に時間がかかるため、告知・診断書の有無は事前に確認しておくといいでしょう。
保険金が発生するタイミング
保険金がどのタイミングで発生するかも、保険を選ぶ際の重要なポイントです。 葬儀保険は保険の責任開始日つまり保障が開始する日が定められています。 保険に加入した日から保障が適用されるわけではありません。そのため、責任開始日よりも前に死亡した場合は、保険金を受け取れないため注意してください。
年齢による違い
保険は、年齢が高くなるほど加入しにくくなり、加入できる年齢に上限が設けられているケースが一般的ですが、葬儀保険は通常の保険よりも加入年齢の制限が高く設けられています。 商品によっては89歳まで加入できるものもあるほどです。 これは、葬儀保険は亡くなった後の葬儀を対象とした保険であるためであると考えられます。
葬儀費用を抑えるその他の方法
葬儀費用の負担を抑える方法は、葬儀保険だけではありません。 例えば、葬儀の規模を小さくすることでコストも抑えることができます。小さい会場で葬儀を行う、料理のグレードを下げる、家族葬にして参列者を減らす、一日葬にして通夜の費用をなくすといったことができるでしょう。 また、葬儀会社を選ぶ際は、複数の会社から見積もりを取得し比較検討することが大切です。相場がどのくらいなのか、何にどのくらいのお金がかかっているのか、といったことが見積もりを通して把握できるため、適切な価格で葬儀を行うことができます。
葬儀社の選び方については、こちらもご参考ください。
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葬儀社の決め方徹底解説!失敗しない葬儀社選びをするために
そのほかにも、市民葬や区民葬といった自治体が行う葬儀のサービスを利用することでも費用負担を抑えることができます。 該当する自治体で確認し内容などを確認しておくのも良いでしょう。 葬儀社は会員制度など、様々な形でお得にご利用いただけるよう工夫をしております。 気になる葬儀社などがありましたら、一度ご訪問されるのも良いでしょう。
おくりびとのお葬式「会員制度」について
おくりびとのお葬式をお得にご利用いただける会員制度をご用意しております。 ♦入会金は1万円のみ 年会費やその他の費用負担なく、様々な特典をご利用いただけます。 ♦早めの入会がお得 入会から年数が経つほど割引額が大きくなるため、早めの入会がお得です。 返金制度もございますので、安心してご入会いただけます。
まとめ
今回は、葬儀保険についてその概要や保険の種類、葬儀保険を選ぶ際のポイントなどについて解説しました。 葬儀保険は葬儀費用をカバーしてくれる保険です。一般的な保険よりも、年齢制限が寛容なため高齢者でも加入しやすくなっているのが特徴とも言えるでしょう。 内容はもちろんのこと、年齢も含めご自分の目的に合った保険を選ぶことをお勧めいたします。