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葬儀の供物の種類と、選び方や渡す際のタイミングとマナーを紹介

2023.08.10

葬儀の供物の種類と、選び方や渡す際のタイミングとマナーを紹介

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目次

供物とは、葬儀の際に故人様や遺族に対する弔意を表すために送る品のことです。 この記事では、供物の概要や種類、選ぶ際のポイントや渡す際のマナーなどについて解説します。供物は宗教や宗派、地域によって贈ることのできないものもあるため、何がよくて何がダメなのか理解しておくことが大切です。供物を手配したことがない、葬儀への参列経験がないといった人はぜひ参考にしてください。

供物とは

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供物(くもつ)とは、葬儀の際に弔意を表すために送る品のことです。 お渡しした供物は祭壇などに飾られます。また、葬儀以外にも法要の際に贈る品や仏様に捧げる品のことも供物と呼びます。 なお、キリスト教では供物の習慣はありません。

供物の種類

供物は、仏教の五供の考え方がベースとなっており、以下の5種類が供物としてお供えされることが多くなっています。 ・香:線香や抹香のこと・・・香典は香の代わりにお金を包んだもの ・花:供花のこと・・・花のような清らかな心を持って仏様と向き合うという意味がある ・灯明:ロウソクの灯りのこと・・・ロウソクを灯すことで祭壇や仏壇を照らし、心に安らぎを与えるという意味がある ・水:きれいな水もしくはお茶のこと ・飲食:炊きたてのご飯をお供えするケースが多い。私たちが食べるものと同じものをお供えすることによってご先祖さまとのつながりを持つという意味がある 何を供物として贈るかは宗教によって異なりますが、一般的には、果物やお菓子の詰め合わせ、線香、ロウソクなどを贈るケースが多くなっています。

供物の選び方

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供物を選ぶ際には、宗教や宗派による供物の違い、地域による違いなどを考慮してください。 宗教や宗派、地域によって供物に対する考え方が異なるため、何を送ればいいのかわからない場合は、葬儀の運営を行う葬儀会社に確認したうえで選ぶことをおすすめします。

宗教上タブーとされているものに注意

供物には、一般的にタブーとされているものがあるため選ぶ際には注意してください。 例えば、仏教では肉類や海産物は供物としてタブーとなっています。これらは、四つ足生臭ものと呼ばれており、殺生を連想させるため供物には適していません。 またお酒、特に日本酒はお祝い事をイメージさせるため、葬儀の供物には適していないという考え方もあるため、注意してください。 神式の場合、仏教の五供の考えがないため線香やロウソクを贈ることはありません。一方で、仏教ではタブーとなっている海産物はむしろ神の恵みとして捉えられているため贈ることができます。また、お酒も神様とのつながりを示すものであるため、贈っても問題ありません。

タブーではないものの供物に不向きなもの

宗教上は問題ないものの、品物の特性上供物に適していないものもあります。 例えば、ニンニクやネギのような匂いが強いものは避けた方がいいでしょう。また、生物など傷みやすいものも注意してください。 供物の種類の1つに花がありますが、鉢植えの花は「不幸が根付く」という意味合いがあるため贈るべきではありません。そのほかにも、供物のサイズが大きすぎると葬儀会場に飾ることができないだけでなく、遺族が自宅に持ち帰る際の負担となる恐れもあるため注意してください。

供物の定番

供物の定番は、仏式、神式ともにフルーツや缶詰、お菓子などです。 また、供物の種類に含まれていなくても、故人様が好きなものを贈るケースもあります。そのほかにも、仏式ではロウソクや線香、フルーツを盛り付け、そこに造花を飾る盛籠を贈るケースも多くなっています。

供物を渡すタイミングは?

供物は、通夜から告別式を通して葬儀会場に飾るものであるため、通夜当日の午前中を目安に渡すようにしましょう。 故人様との関係性によって供物を飾る順番もあるため、できるだけ時間には余裕をもたせて手配してください。 なお、線香やロウソクといった比較的小さい供物は参列時に持参することもあります。持参する場合は、迎えられたときに渡すようにしましょう。

供物を渡す際のマナー

供物を渡す際にはいくつかのマナーを守らなければなりません。ここでは基本的なマナーを4つ紹介します。通夜や葬儀への参列経験がない人、供物を自分で初めて用意する人はぜひ参考にしてください。

紙袋に入れて渡さない

供物を持参する場合、紙袋に入れることはマナー違反とされています。そのため、ふろしきや袱紗などに包んで持参するようにしましょう。また、渡す際はそのまま渡すのではなく、包みから取り出し、「御霊前にお供えください」などの一声をかけたうえで渡してください。

香典を渡す場合は供物は不要

「供物と香典はどちらも用意するべき?」と考える人もいるかもしれませんが、香典を用意している場合、供物は不要です。 香典は、供物の一種である「香」の代わりにお金を包んだものであるため、香典を渡すことで供物を渡すのと同じ意味合いとなります。ただし、故人様と特に親しい間柄であった場合などは、供物と香典を両方贈ることもあります。

供物は奇数個にする

供物の定番として果物やお菓子がありますが、贈る際は奇数個にすることがマナーです。これは、偶数だと割り切れてしまうため、「故人様とのご縁を切る」という解釈につながってしまうためです。お店で注文する際に、供物である旨を必ず伝え、奇数個にしてもらうようにしましょう。

まとめ

今回は供物について、その概要や種類、選び方、渡す際のマナーなどについて解説しました。供物は故人様や遺族に弔意を表すために送る品物のことで、香、花、灯明、水、飲食の5種類があります。宗教や宗派によってタブーとされている品物もあるため、今回の内容を参考に供物選びに取り組んでみてください。