自宅葬とは、故人様の自宅で行う葬儀のことです。 この記事では、東京都で自宅葬を行う方に向けて、自宅葬の概要やメリット・デメリット、実施する際の注意点などについて解説します。 また、東京都の自宅葬の費用相場や費用を抑えるためにできることなどについても取り上げているため、自宅葬に興味のある方はぜひ参考にしてください。
自宅葬とは
自宅葬とは、その名の通り、亡くなった人の自宅で行われる葬儀のことです。 葬儀というと一般的に斎場で行うイメージを持っている人もいるかもしれませんが、自宅でも条件を満たしていれば実施することができます。また、斎場とは違い、会場の利用にあたっての制約もないため、故人様やご遺族の希望する自由度の高い葬儀を行うことも可能です。 なお、自宅葬を実施するには、少なくとも以下の点を満たしておく必要があります。 ♦棺の出入りができること ♦祭壇を設置するスペースや参列者が入ってくることのできるスペースがあること マンションやアパートが自宅である場合、条件面が整っていないために自宅葬ができないこともあります。
以前は主流だった自宅葬
現在では、斎場など葬儀社が提供する会場で葬儀を行うことが一般的となっていますが、かつては自宅葬が一般的なものでした。 これは、以前までは平屋建ての家が多く、近所の人たちとの交流も盛んに行われていたためです。マンションやアパートと比べると、平屋建ての家は棺の出し入れを行いやすく、また、参列者が入れるだけの広いスペースもあります。さらに近所づきあいが活発であることから、葬儀の手伝いを近所の人に行ってもらうことも珍しくありませんでした。 一方で、現在ではマンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる人も多く、また近所付き合いがあまりないというケースもよく見られます。このような点から自宅葬をあげる人が少なくなっているものと考えられます。
自宅葬でできないこと
自宅葬とはいっても葬儀であることに違いはありません。 ただ、自宅葬の場合、準備や片付けを葬儀社に全て任せることはできないため注意してください。葬儀社は葬儀内容のプランニングなどは行ってくれますが、祭壇を設置するための自宅の掃除や整理、葬儀後の片付けなどは全て自分で行わなければなりません。準備・片付けの手間は他の葬儀形式よりも大きいといえるでしょう。 また、自宅葬の場合、斎場と比べるとスペースが小さいため、大勢の人に参列してもらうこともできないでしょう。家族や親族のみなど、小規模な葬儀を行うのであれば問題ありませんが、友人や知人、会社でお世話になった人など大勢の方を呼びたいのであれば、受付の設置や参列者の待機場所、会食をする部屋などを用意しなければなりません。そのような場合は自宅ではなく斎場を使用した葬儀が適しているでしょう。
自宅葬に呼べる人、呼べない人
自宅葬において、呼んではいけない人が明確に定められているわけではありません。 しかし、自宅葬を行うご遺族の中には、自宅でひっそりと葬儀を実施したいと考えている人も少なくありません。そのため、基本的には家族や親族など、故人様とのつながりが深い方を中心に行います。目安としては、故人様の二親等以内とされています。 また、近所に住んでいる人は、故人様の自宅の様子から葬儀を行うことがわかるかもしれませんが、上記のような理由から自宅への弔問は避けてください。ただし、ご遺族から葬儀の案内を受け取り、参列してほしいと言われた場合は参列しても問題ありません。
自宅葬の流れ
ここでは、自宅葬を行う際の具体的な流れを、臨終から打ち合わせ、通夜、葬儀・告別式の3つのタイミングに分けて解説します。 葬儀の経験がなく、どのような流れで葬儀が行われるのか気になる人はぜひ参考にしてください。
臨終〜打ち合わせ
臨終を迎えたら医師による死亡確認と死亡診断書を作成してもらいます。 この時、ご遺体を自宅へと搬送しなければならないため、葬儀社もしくは搬送専門業者に連絡してください。葬儀まで病院で安置してもらうことはできないため注意が必要です。 なお、ご遺体の搬送を行う葬儀社と葬儀を担当する葬儀社が異なっていても問題ありません。中には病院から搬送を行う葬儀社を紹介してもらい、葬儀は自分たちで見つけた葬儀社に依頼するというケースもあります。 自宅葬の場合、搬送したご遺体は自宅の布団に寝かせます。寝かせる方角は北枕です。なお、安置にあたってはドライアイスが必要となりますが、ドライアイス処置は基本的に葬儀社で対応してくれるので安心してください。枕飾りや線香などを用意したら、葬儀社の担当者と葬儀日程や葬儀内容、寺院への連絡などを行います。また、参列してもらいたい人がいる場合は、日程が決まったら連絡を入れましょう。
通夜
通夜の前には、一部の宗派を除いて故人様の旅支度を整えたうえで、棺に納めます。 祭壇設営や飾りつけなどは葬儀社が行ってくれますが、設営に当たってスペースを確保する必要があるため、片付けや整理などは行っておく必要があります。必要に応じて受付や会食場所として使用するテントなどの設営も行います。 通夜では僧侶の方に読経してもらい、参列者は焼香を行います。通夜終了後は通夜振る舞いを行うケースが一般的ですが、参列者が家族や親族のみなどで規模が小さい場合は省略することも可能です。
葬儀・告別式
葬儀・告別式でも基本的には通夜と同じ設営をそのまま使用するため、特別な準備をする必要はありません。 当日は僧侶の方の読経や参列者の焼香などが行われ、その後出棺、火葬という流れになります。参列者は火葬場へと向かいますが、葬儀社はこのタイミングで自宅の祭壇などの片付けを行います。 火葬場に着いたら、火葬・骨上げを行い、その後精進落としという会食の席が設けられます。通夜振る舞いと同じで、自宅葬であれば精進落としも省略することができます。 火葬・骨上げが終わったら自宅へと戻り、ご遺骨を安置します。 以上が自宅葬の大まかな流れです。
自宅葬は葬儀社なしでもできる
自宅葬は、葬儀社を通さなくても行うことはできます。 ただし、ご遺体の搬送や安置、安置する際に必要となるドライアイスの手配、棺の準備、祭壇の設置などを全て自分たちで行わなければなりません。近所の方や友人・知人に手伝ってもらうことで負担を軽減することはできますが、火葬に関しては葬儀社を経由しないと予約が取れないケースがほとんどであるため、一から十まで全てを自分たちだけで行うことは現実的ではないでしょう。
自宅葬の服装や持ち物
葬儀の場合、基本的には喪服を着用しますが、自宅葬は平服を着用するケースが一般的です。 平服とは略式喪服のことであり、男性であれば黒やグレー、紺色といった落ち着いた色のスーツが該当します。またインナーには白のワイシャツと黒のネクタイを着用します。 女性の場合も、落ち着いた色のワンピースやスーツ、アンサンブルが該当します。スカートを着用する場合はひざ下まで丈があるものを選んでください。また、メイクは薄めにしましょう。 足元に関しては、男女ともに黒い靴を履くのがマナーです。エナメル素材の靴や光沢のある靴、金具がついた靴は避けてください。男性であれば、ストレートチップと呼ばれる種類の靴はフォーマルな場面にも適しているため、こちらを履くのが無難でしょう。女性の場合ヒールの高い靴やサンダル、ミュールは避け、黒のパンプスを選んでください。 なお、葬儀では靴を脱ぐ場面もあるため、中敷きが派手なものは履かないようにしましょう。
子どもの服装
子どもが参列する場合、通っている学校の制服があれば制服を着用します。黒やグレーでなくても、学生は学校の制服が正式な礼服とされているため問題ありません。 制服がない場合は、派手でない服を組み合わせて着用します。男の子であれば白シャツに黒やグレーなどのズボン、あればブレザーや黒のジャケットを着用してください。女の子の場合は、白色のブラウスに黒やグレーなどのスカートもしくはワンピースを着用します。 また、靴に関しては大人だとNGとされるローファーやスニーカーを履いても問題ありません。ただし、露出が多くなるくるぶし丈の靴下の着用は避けてください。
持ち物
葬儀の際には、バックやハンカチ、数珠などさまざまなものを持って行きます。 ここでは具体的な持ち物と持ち物の注意点について解説します。
♦バック 服装と同じでバックに関しても、男女ともに黒色で光沢のないものを使用してください。また、革製のバックは死を連想させてしまうため、黒色のものであっても使用はNGです。男性の中にはバックを使わずにポケットに荷物を入れる人もいますが、ポケットが膨らんでしまうとマナー違反となるため注意してください。荷物を少なくしてポケットが膨らまないようにするかバックを使用するようにしましょう。 ♦ハンカチ お手洗いの際や額の汗を拭う際などに使用するハンカチは、黒か白の無地のものを選びましょう。多少の柄は問題ありませんが、派手なものは避けてください。機能面で考えると、吸水性に優れている綿のハンカチがおすすめです。また、タオル生地のハンカチを好む人もいるかもしれませんが、タオル生地のハンカチはカジュアルなイメージを与えてしまうため、葬儀の場には適していません。 ♦数珠 数珠は葬儀に使用する仏具の一つです。宗派によって略式と本式の数珠があり、さらに男女でそれぞれ別の数珠が用意されています。そのため、特定の宗派で使用する数珠を他の宗派の葬儀で使用することはできないため注意してください。ただし、共用の略式数珠があり、こちらは汎用性が高いため、持っておくと便利でしょう。なお、数珠は貸し借りができないため、必ず持参するようにしてください。 ♦手袋 手袋を使用する際は、黒色の無地のものを選んでください。またバックと同じで革製の手袋は死をイメージさせてしまうため、着用しないのがマナーです。焼香や出棺の際には手袋を外しておくのがマナーであるため気をつけてください。 ♦香典 自宅葬の場合、香典辞退を申し出るケースが多いため、訃報の知らせが届いた時に、香典を辞退しているかどうかを確認してください。辞退する旨が記載されていないようであれば、故人様との関係性に応じた金額を包みます。香典を渡す際は、素手ではなく袱紗かハンカチなどの布に包んで渡してください。 ♦持ち物の注意 持ち物に関してはいくつかの点に注意しなければなりません。例えば、時計は基本的に着用しません。どうしても時計が必要な場合は、装飾が抑えられたものを使用してください。 また、アクセサリーに関しては、結婚指輪以外は着用しないのが原則ですが、ネックレス、イヤリングを着用することはできます。ただし、派手なものは避け、真珠を使用したものなど、落ち着いたアクセサリーを選んでください。
自宅葬での火葬について
自宅葬を行う場合でも、火葬場は使用することができるため、一般的な葬儀と同じように火葬場を予約して火葬を行います。 ただし、東京をはじめとした首都圏では、個人で火葬場を予約することはできないケースがほとんどです。そのため、火葬場の予約は葬儀社に依頼しなければなりません。 火葬場には、大きく分けて民間企業が運営する民営のものと、自治体が運営する公営のものがあります。公営の火葬場は民営に比べて費用が安い点が特徴ですが、その分人気も高いため、希望する日時の予約が取れない可能性があります。 一方の民営の火葬場は、費用こそ高くなりますが、設備やサービスが充実していることが多いでしょう。
自宅葬のメリット・デメリット
自宅葬にはメリット・デメリットの双方があります。 メリット・デメリットをそれぞれ把握したうえで、自宅葬を行うようにしましょう。
メリット
まずは、メリットを紹介します。 主なメリットとしては、故人様、ご遺族にとって慣れ親しんだ場所で葬儀ができることや式場の費用がかからないことなどが挙げられます。
♦慣れ親しんだ場所で葬儀ができる 自宅葬の一番のメリットが、故人様の慣れ親しんだ場所で葬儀ができることです。故人様の中には、長い入院生活を強いられ、病院で亡くなった人も少なくないでしょう。そのような人の中には、最後は自宅に戻りたいと考えている人もいらっしゃるでしょう。自宅葬は、故人様の思い出が詰まっている自宅でゆっくりと最後のお別れをすることができます。 ♦ご遺族の負担が軽減される 自宅は、故人様だけでなくご遺族にとってもリラックスできる場所であるため、葬儀の実施にあたっての負担軽減につながります。斎場などの非日常的な場所で葬儀を行う場合、ご遺族も緊張してしまいます。また、大勢の参列者を招いている場合、参列者対応にも追われることとなるでしょう。 自宅葬であれば、どこに何があるのかといった家の使い方を把握していて、自分自身も慣れている場所で葬儀ができるため、肩の力を抜くことができます。また、参列者も少なく、基本的には親族や友人などの親しい人のみとなるため、参列者対応もしやすくなるでしょう。 ♦斎場の費用がかからない 外部の斎場を利用すると利用料金がかかりますが、自宅葬の場合、故人様の自宅を使用するため基本的には費用がかかりません。葬儀費用は決して安くないことを考えると、少しでも費用を抑えられる点は自宅葬の大きなメリットだといえます。 ♦自由度が高い 外部の斎場を使用する場合、各斎場のルールに沿って使用する必要がありますが、自宅であればそのようなルールはありません。例えば、時間に制限がないため、通夜までずっと故人様のそばにいることも可能です。また、キッチンで料理を作って食事をしながら故人様との思い出に花を咲かせることもできるでしょう。また、近所の人に弔問に来てもらうことも可能です。
デメリット
メリットの一方で、デメリットがあることにも注意しなければなりません。 主なデメリットとしては準備や片付けの手間や近所への配慮などがあげられます。
♦準備や片付けに手間がかかる 自宅葬を行う場合、ご遺体を安置するためのスペースや祭壇を設置するためのスペース、参列者の待機場所などを用意しなければなりません。祭壇の設置などは葬儀社が行ってくれますが、設置のためのスペースはご遺族が行わなければならず手間がかかります。場合によっては大きな家具を動かす必要があるなど、身体的な負担も大きくなるでしょう。当然ながら葬儀後の片付けも発生します。 ♦近所への配慮が必要 自宅葬を行う場合、近所に配慮しなければなりません。例えば、弔問客の出入りがあること、棺の出入りがあること、霊柩車がやってくることなどを伝えておかないと、近所の方の迷惑になる可能性があります。普段近所づきあいのない場合でも、必ず情報を共有しておきましょう。 ♦集合住宅だとできない可能性がある マンションやアパートなどの集合住宅の場合、そもそも自宅葬を禁止しているケースもあります。そのため、集合住宅にお住いの方で自宅葬を検討している場合は、まず建物の規約をチェックする必要があります。また、自宅葬の実施自体は問題なくても、サイズ的に棺を室内に入れることができない、エレベーターに載せられないといった事態が発生する可能性もあるため注意してください。
自宅葬の東京での費用相場
東京都で自宅葬を行う場合の費用相場は、40万円〜100万円と幅があります。 これは、宗教儀礼の有無や葬儀の規模などによって価格が変動するためです。なお、この金額は葬儀社に依頼した場合のものです。 火葬場の予約以外を自分たちで行う場合、宗教儀礼をなしにして火葬のみにすると数万円程度で行うことも可能です。ただし、先ほども触れているように、全てを自分たちで準備するには大きな負担がかかるため現実的ではありません。 また、コストを抑えるために宗教儀礼をなくして火葬のみとすると「しっかりとお別れをしたほうがよかったのでは」と後悔する場合もあります。
自宅葬を行う際の注意点
自宅葬を行う際には、いくつかの点に注意しなければなりません。 ここでは具体的な注意点について解説します。
葬儀ができるかどうか
デメリットとしても紹介しましたが、集合住宅の場合、自宅葬を禁止しているケースもあります。 そのため、事前に自宅葬の可否を確認し、できない場合は別の斎場を探すなどして対応しなければなりません。また、高層階に住んでいる人の場合、エレベーターに棺が載せられないと自宅まで運べないため、棺とエレベーターのサイズ、玄関のサイズなどを確認することも大切です。
近所への配慮を忘れない
自宅葬を行う場合、*近所に葬儀を行う旨を必ず伝えておきましょう。 *当日は人の出入りが多くなるため、近所の方に影響を与える可能性もあります。また、参列者が他の住人の駐車スペースを使ってしまう、路上駐車を使ってしまうとトラブルに発展するかもしれません。そのため、駐車スペースがない場合は、公共交通機関やタクシーで来てもらうように伝えておきましょう。近所付き合いは葬儀後も続くため、トラブルが起こらないように配慮する必要があります。
スペースの確保
自宅葬の実施にあたっては、葬儀を行うスペースを確保しなければなりません。 そのため、葬儀の前の段階で室内を掃除し、必要に応じて家具を動かすなどしておく必要があります。スペースの確保は短時間で行う必要があり、肉体労働となる可能性もあるため、親族に手伝ってもらうなどしましょう。
東京で自宅葬をお得に行う方法
ここでは、東京で自宅葬を行う際に、費用を抑えるためにはどうすればいいのか解説します。 さまざまな方法で費用を抑えられるため、ぜひ参考にしてください。
見積もりは複数社から
葬儀社に依頼する場合、まず見積書を取得するかと思いますが、見積書は必ず複数社から取得するようにしましょう。 1社のみだと、その価格が適切なのか、余計な費用項目が含まれているのかどうかが判断できないためです。複数の見積もりを比較しながら費用相場や費用項目を確認し、不要なサービスが含まれていないかどうかなどをチェックしましょう。
公営施設を利用する
自宅葬を行う場合でも、火葬は火葬場に行く必要があります。 先ほども触れていますが、火葬場には公営と民営があり、公営の方が利用料金が抑えられます。施設にもよりますが、公営であれば、10万円程度で火葬することも可能です。公営の火葬場を利用したい場合は、まず葬儀社の担当者に相談してみてください。
参列者を少なくする
自宅葬は基本的に参列者の少ない葬儀形式ですが、さらに少なくすることで、より費用を抑えることができます。 これは、飲食費用は返礼品の準備費用を抑えられるためです。ただし、参列できなかったことでトラブルになる可能性もあるため、参列者を少なくする場合はよく検討することが大切です。
無宗教葬にする
無宗教葬とは、宗教的な儀式を省いて行う葬儀形式のことです。 宗教に則った葬儀をする必要がないため、自由度が高くなります。また、読経や戒名の授与など僧侶が関わる儀式もなくなるため、お布施が発生しません。お布施は宗派にもよりますが、数十万円単位になることもあるため、無宗教葬にすることで費用を抑えることができるでしょう。
祭壇を設置しない
葬儀において祭壇は必ずしも設置しなければならないものではありません。 祭壇は、規模にもよりますが数10万円〜100万円以上するケースが一般的であるため、祭壇をなくすことで大幅に費用を抑えることができます。ただし、祭壇をなくすと葬儀が少し味気ないものとなる可能性があります。故人様を気持ちよく送り出すためにも、祭壇の有無は慎重に検討することが大切です。
会食を行わない
葬儀では、通夜振る舞いや精進落としなどさまざまな会食がありますが、会食を行わないこともできます。 特に親族などが参列者の中心となる自宅葬においては、会食をなくすこともし易いのではないでしょうか。また、通夜振る舞いや精進落としといった宗教的な意味合いを持った会食ではなく、自宅で料理を作って一緒にお食事をするといった形を取ることもできます。
葬儀保険を使う
葬儀保険とは、葬儀費用をカバーするための保険のことです。 故人様がなくなった際に支払われる保険金を葬儀費用に充てることができます。葬儀費用をカバーする保険ということもあり、加入の条件は一般的な生命保険と比べると低めです。
まとめ
今回は自宅葬について、その概要やメリット・デメリット、東京で行う際の費用相場、実施する際の注意点などについて解説しました。 自宅葬は、故人様の自宅で行う葬儀のことです。自宅で行うため、斎場の利用料がかからないほか、故人様やご遺族が慣れ親しんだ場所で最後のお別れができる点が特徴です。東京で行う場合の費用相場は40万円〜となっており、葬儀の内容や規模によって変動します。 ただし、祭壇を設置しない、会食をしない、葬儀保険を使うなど、さまざまな方法で葬儀費用を抑えることができます。自宅葬に興味のある人は、今回の内容を検討する際の参考にしてください。