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葬儀での食事「精進落とし」以外に何がある?葬儀の食事について解説

2023.08.10

葬儀での食事「精進落とし」以外に何がある?葬儀の食事について解説

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目次

葬儀の際には参列者に対して食事を用意しますが、食事にどのようなものを用意すればいいのかわからないという人は多いのではないでしょうか。 今回は、具体的にどのような食事を用意するのか解説していきたいと思います。また、食事にかかる費用の相場も取り上げているため、参考にしてください。急に身内に不幸が起こり、葬儀の準備をしなければならなくなる可能性はゼロではありません。いざという時のためにも食事について理解しておきましょう。

葬儀での食事場面

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葬儀の際に喪主が用意するべき食事には、大きく分けて以下の4つがあります。 ♦通夜振る舞い ♦宿泊した際の朝食 ♦火葬時の昼食 ♦精進落とし ここでは、それぞれの食事の概要について解説します。

通夜振る舞い

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通夜振る舞いとは、通夜の後に振る舞う料理のことです。 通夜に参列してくれた弔問客に対して、お酒や料理を振る舞うことが故人様への供養につながると言われています。 古くは、精進料理を中心とした料理が振る舞われていましたが、現在では、お寿司や揚げ物、煮物など、大皿に盛り付けることのできる料理が一般的です。地方によっては、料理ではなくお茶やお菓子といった軽食を出すケースもあります。 通夜振る舞いは、神式の葬儀でも「直会(なおらい)」という形で行われます。一方で、キリスト教式の場合、通夜振る舞いは行いません。ただし、親しい人のみで行う食事の場を用意することはあります。

宿泊した際の朝食

遠方から参列する人は、宿泊を伴うケースもあるため、そのような場合は宿泊時の朝食を用意しましょう。 ただし、ホテルを手配する場合は、必ずしも喪主が用意する必要はありません。また、斎場によっては参列者の宿泊に対応している場所もあり、そのような斎場では朝食を用意してくれるケースもあります。 宿泊を伴う参列者がいる場合は、朝食の扱いをどうするのか確認したうえで対応するようにしましょう。

火葬時の昼食

葬儀・告別式の後は、火葬場に移動して火葬を行いますが、一般的に火葬はお昼前後に行われるため、昼食を用意することとなります。 この場合は、お弁当を用意するケースが一般的です。また、お菓子やおつまみといった軽食も用意しておくといいでしょう。火葬場によっては喫茶室を設けているケースもあるため、そこを利用することもできます。

精進落とし

精進料理とは、仏教の教えにもとづいて作られた、殺生を避けた料理のことです。 古くは、親族が亡くなると肉や魚などを断って精進料理を食べていました。そして、四十九日の忌明けの際に通常の料理に戻すという流れでした。 精進落としには、以下のように使ってはいけない食材がいくつかあります。 ♦肉 ・魚 ・卵 ・乳製品 ♦五葷(ごぐん:ニンニク・タマネギ・ネギ・ニラ・ラッキョウといった匂いの強いネギ科の野菜) 古くからの風習にのっとった精進料理を食べる場合は、扱う食材にも注意しなければなりません。 しかし現在では、このような形で精進料理を食べることはありません。現在は、火葬場から戻ったときに行う宴席で親族などに振る舞う料理のことを精進料理と呼ぶケースが一般的です。 また、特に料理や食材の制限もなく、参列者の好みに応じて選びます。仕出し弁当やオードブル、お寿司、懐石料理などが現在の精進落として選ばれることが多くなっています。

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精進落としに関しては、過去と現在でその内容が大きく異なっています。古くからの風習を大切にしている地域や親族もいるため、どのような形で出すのがいいのか、必ず確認しておくことが大切です。

食事を用意する人数は?

食事を用意する際は、事前に参列者の人数を予測して注文するようにしましょう。 なお、通夜振る舞いに関しては、参列者全員が食事をするわけではありません。遺族と親族に加え、一般の参列者の約半分を目安としておくといいでしょう。 また精進落としは、お弁当を用意するケースが一般的であるため、事前に火葬の参列者数を確認しましょう。

食事にかかる費用

食事にかかる費用は、人数や料理の内容によって様々ですが、通夜振る舞いの場合、一般的には2千円〜3千円/人が相場となります。 ただし、ホテルなどで立食形式にすると高額になるため注意が必要です。 また、精進落としは、通夜振る舞いよりも少し高く、4千円〜5千円/人が相場となります。こちらも、食事の内容や会場によって金額は変動し、1万円弱/人になることもあるでしょう。葬儀の規模が大きいと、数十万円単位の費用がかかる可能性もあるため、可能な限り事前に人数を把握するようにしましょう。

まとめ

今回は、葬儀の際の食事について解説しました。 葬儀に伴い発生する食事には、精進落としのほか通夜振る舞いや宿泊時の朝食、火葬の際の昼食などがあります。精進落としのように、古くからの風習と現在では料理の内容が異なるケースもあるため注意しましょう。また、参列者の人数を事前に把握しておき、費用をある程度計算しておくことも、食事を用意する際のポイントとなります。