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【通夜での香典】相場や包み方・押さえておきたいポイントなどを解説

2024.03.18

【通夜での香典】相場や包み方・押さえておきたいポイントなどを解説

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目次

直葬(火葬式)や一日葬でない限り、一般的な葬儀は2日間にわたって行われます。 このときに気になるのが、「通夜と葬儀・告別式でのそれぞれの香典(不祝儀)の取り扱い方」なのではないでしょうか。 ここでは、 ♦通夜の香典の違い~通夜と葬儀・告別式で金額の違いはあるのか ♦香典(不祝儀)の包み方 ♦渡し方のマナー ♦通夜に香典(不祝儀)を渡す際の注意点 について解説していきます。 なお、「香典」は厳密には仏教用語ですが、現在では広くさまざまな宗教で使われています。 ここでは以降は「香典(不祝儀)」の表記に統一してお話していきます。

通夜のお香典の相場~通夜・葬儀・告別式での金額の違いはあるのか?

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香典(不祝儀)の相場は、「故人様との関係性」によって異なります。 また、特に親族のお葬式の場合は、渡す側の年齢によっても金額が変わってきます。 たとえば祖父母のお葬式に参加する場合は、20代ならば1万円程度が目安ですが、30代ならば1万円~3万円程度が目安で、40代以上の場合は3万円~5万円程度が目安となります。 上司や同僚が亡くなった場合は、5千円~1万円程度が一つの相場となりますし、友人や知人の場合も同じくらいの金額を包むことになるでしょう。 ※職場関係の人が亡くなった場合は、総務などがまとめて出すこともあります。そのため、基本的には周りと足並みを合わせるようにしましょう。 さて、この香典(不祝儀)の疑問として、「通夜と、葬儀・告別式で金額の違いはあるのか?」というものがよく挙げられます。 結論から言えば、通夜と葬儀・告別式の間で香典(不祝儀)の金額に違いはありません。通夜に参加する場合でも、葬儀・告別式に参加する場合でも、香典(不祝儀)の金額は変わらないのです。たとえば上でも述べた「友人の葬儀」を例に取れば、通夜に参加した場合でも、葬儀・告別式に参加した場合でも、同じように5千円~1万円を出すことになるわけです。 なお、非常に重要なことなのですが、「通夜と葬儀・告別式の両方に出る」という場合は、どちらか片方に香典(不祝儀)を持っていくだけで構いません。2日間にわたってお葬式に参加する場合でも、香典(不祝儀)を出すのは1回だけなのです。

香典の包み方

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香典(不祝儀)を包む場合は、まず白い封筒にお金を入れます。この場合の入れ方については諸説ありますが、基本的には顔が印刷されている面が裏側の下方に来るようにする、とされています。 封筒の表面には「金一萬円」などのように記します。また、封筒の裏側には名前と住所を記します。 このようにした封筒を、さらに香典(不祝儀)袋に包みます。 香典(不祝儀)袋の表書きは、宗教によって異なります。なおこのときの「宗教」は、渡す側が信仰する宗教ではなく、渡される側(葬儀を行う側)の宗教に合わせます。 仏教ならば「御香奠」「御佛前」、神道ならば「御榊料」「御玉串料」、キリスト教ならば「お花料」とするとよいでしょう。 迷ったのならば、「御霊前」とします。「御霊前」は、どの宗教・どの宗派でも使える言い回しだからです。 なお、香典(不祝儀)は黒と白の水引のものを選ぶのがもっとも無難です。 ユリの花や十字架が入っている不祝儀袋はキリスト教でなければ使えないものですし、ハスの花が入っているものは神式でしか使えないものだからです。しかし黒白の水引のものならば、どの宗派でも使えます。なお一部の地域で白と黄色の水引のものを使ったり、双銀の水引のものを使ったりしますが、これらの地域であっても、黒白の水引のものがNGになることはありません。

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渡し方のマナー

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香典(不祝儀)は、*そのまま裸の状態で持っていくことはしません。 *必ず袱紗(ふくさ)に包んで持っていきます。袱紗の色は藍色などの寒色系が望ましいのですが、紫色でも問題ありません。紫色の袱紗は慶弔いずれの場面でも使えるので、新しく買うのであれば紫色のものにしましょう。 なお、「ポケットタイプの袱紗は略式のものである」とされることもありますが、現在の葬儀において、ポケットタイプの袱紗を使用したことが咎められることはまずありません。 香典(不祝儀)は、受付でお渡しします。受付の前で袱紗から出し、受付の人から見て文字が正しい位置に見えるようにしてお渡しします。その後に、芳名帳(現在は芳名カードのこともあります)に名前を記します。 香典(不祝儀)を渡す際には、受付の人と一言二言言葉を交わすこともあります。ただ長く話し込むのは迷惑になりますから、「この度はご愁傷様です(仏教の場合)」などのように簡潔に述べてお渡しするだけに留めます。 尚、袱紗を持っていない場合は濃色のハンカチなどに包むことで代用することができます。

通夜の香典で気をつけるべきこと

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通夜で香典(不祝儀)を持って行った場合で、かつ翌日の葬儀・告別式にも参加する……といったケースのときには、まず_通夜の席で香典(不祝儀)を渡すのが一般的です。 _このときに、上で述べた「渡し方のマナー」にのっとって、芳名帳に記入しましょう。 なお、次の日に行われる葬儀・告別式に参加する場合は、すでに述べた通り香典(不祝儀)を渡す必要はありません。ただし芳名帳には改めて名前と住所を記します。 なお、受付の人は通夜のときに来た人全員の顔を覚えているわけではありません。そのため、香典(不祝儀)を渡されないことにとまどうこともあるでしょう。このような状況に陥ることを避けるために、芳名帳を記入しながら、「香典(不祝儀)は通夜の席でお持ちしました」などのように軽く言葉を添えてあげると親切でしょう。

まとめ

通夜の席に参加する場合であっても、葬儀・告別式に参加する場合であっても、持っていく香典(不祝儀)の金額は変わりありません。 また、通夜ならではの香典(不祝儀)のマナーがあるわけでもなく、葬儀・告別式のときと同じマナーを守ってお渡しすることになります。 通夜と葬儀・告別式の両日に参加する場合は、通夜のときのみに香典(不祝儀)を持参するのが一般的です。ただし葬儀・告別式でも芳名帳への記入はしなければなりません。