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葬儀での僧侶手配に掛かる費用は?お布施の相場やマナーを解説

2023.08.14

葬儀での僧侶手配に掛かる費用は?お布施の相場やマナーを解説

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目次

仏教の葬儀を行う場合、ご僧侶を呼ぶことになります。 長くお世話になっている菩提寺がある場合は、そこにご連絡をしてご僧侶を派遣してもらうことになります。また現在は、僧侶派遣サービスなどを利用するご家庭もあります。

僧侶手配にお金はかかる?

この質問の答えとしては「お金はかかります」。 主に発生する料金は以下に分けられます。 ◆お布施(戒名料) ◆御膳料 ◆御車代 こちらの3つについて相場の解説をしていきます。

ご僧侶をお呼びする方法

葬儀にご僧侶をお呼びする場合、その方法は下記のいずれかに分けられます。 1.菩提寺に頼む 2.僧侶派遣サービスを使う 1は昔ながらのやり方で、基本的にはこちらの方法が推奨されます。特に菩提寺に先祖代々の墓があるという場合は、1のやり方以外を取ってしまうと「うちを信仰していないのであれば、墓にも入れられない」と言われてしまう可能性すらあります。 「菩提寺が分からなくなった」「墓地は民営墓地でこだわりもないが、とりあえずお経だけでもあげてやりたい」という場合は、2のやり方を選んでも構いません。 【上記2つを合わせて考えるとどうなるか】 上記2つを合わせて考えていくことで、冒頭の「僧侶手配をした場合、お布施以外の費用はかかるのか?」の回答が見えてきます。 1の「菩提寺に頼む」というやり方をした場合、食事を取らなければ御膳料が、交通費がかかる場合は御車代がかかることになります。 2の場合は、どの僧侶派遣サービスを利用するかによって変わってきます。「ご僧侶への料理は必要ない」「御車代も御膳料も料金に含まれている」などのような見解を示す僧侶派遣サービスがある一方で、この辺りには特に言及していない僧侶派遣サービスもあります。 気になるのであれば、頼もうと思っている僧侶派遣サービスに事前に確認しておきましょう。

お布施

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お布施とはもともと「寄進」の考え方に基づくものです。一部では「戒名料」などと呼ばれることがありますし、また実際に位の高い戒名をつけてもらおうとするとお布施も高額になりますが、それでも「戒名料」という言い方は大変失礼にあたるので使わないようにしましょう。 また、お布施の金額は宗派によっても異なります。たとえば曹洞宗の場合は比較的高くなりがちです。加えて、「その地方に信仰している人が少ない宗派」については、ほかの地方よりも御布施の費用が高くなりがちです。 どの戒名をつけるかによって金額は変わりますが、 ♦曹洞宗の場合は30万円~100万円程度 ♦浄土宗の場合は20万円~70万円程度 ♦天台宗の場合は25万円~100万円程度 ♦日蓮宗の場合は25万円~60万円程度 がひとつの目安だと見られています。 ※もう少し詳しい相場を知りたい方は、葬儀会社のスタッフにお問い合わせください。 なおお布施は、葬儀の規模に比例して高くなります(一部の特例を除く)。

御膳料

こちらは「精進落としの席を設けているにも関わらずご僧侶が食事をしない(事前に断る)とした場合に、食事にかけるはずだったお金(をお渡しすること)」をいいます。入れる金額はさまざまですが、5千円~1万円であることが多いといえます。

御車代

ご僧侶がご僧侶自身の車や公共の交通機関を使って葬祭ホールに来たときには、「御車代」としてお金を包みます。基本的には5千円~1万円程度が目安ですが、「実費を考えて、そこにいくらかを足してキリの良い数字にする」などのような考え方をする場合もあれば、「5千円あるいは1万円に実費を足して、さらにそこにいくらかを足してキリの良い数字にする」という考え方もあります。 なおご遺族が迎えに行く場合や、葬儀の会場とお寺が徒歩で行き来できる範囲の場合は、これは発生しません。

お布施の費用は葬儀プランに含まれてる?

ご僧侶にお渡しするお布施の費用は、葬儀会社が提示する葬儀プランのなかには含まれていません。 これはしばしば誤解の原因となるところなのですが、葬儀会社が出す「〇万円~」という表記のなかには、お布施の費用も飲食費も含まれていないのが一般的です。飲食費に関しては打ち合わせ段階である程度概算を出してもらえることもありますが、お布施は葬儀会社の見積もりにはまず載りません。 これは、「お布施は葬儀会社が管轄するところではない」という理由からです。 お布施は、あくまで「喪家からお寺に対して示す感謝とお礼の気持ち」の現れです。受け渡しも喪家とご僧侶の間で行われますし、葬儀会社が「〇万円を払ってください」と喪家側に告げることもありません。 ちなみに葬儀費用の内訳は、(多少数字にばらつきはあるものの)葬儀プラン費用2分の1+飲食費4分の1+お布施4分の1となることが多いといえます。

お布施の渡し方・書き方マナー

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最後に、お布施の渡し方について見ていきましょう。 表書きは「御布施」「御礼」などのようにします。表書きの下には喪主の名前を書きます。 なお御布施は「香典」とは異なりますから、水引のついた香典袋は使いません。白い封筒もしくは奉書に包んでお渡しすることになります。また、御車代と御膳料は別の封筒に入れて用意しましょう。 お布施はふくさに包んで持っていき、小さな黒い盆の上に置いて挨拶と共に渡します。なお盆は葬儀会社が用意しますから、ご家族が用意する必要はありません。 渡すタイミングに関しては、特に定まっていません。ただ、比較的よく見られるのは、「葬儀が始まる前に、ご僧侶の控え室に喪主が伺って、一番高位のご僧侶に渡す」という形式です。もし葬儀の前に渡せなかった場合は、葬儀の後に渡しても失礼には当たりません。 なお葬儀会社によっては、「今のタイミングでお渡しください」とスタッフが喪主に伝えるようにしているところもあります。この場合は、伝えられたタイミングで伺えば問題ありません。

まとめ

宗教への帰属意識の高低は、人によって異なります。 しかし宗教を信じ、頼みにする人にとっては、葬儀にお経をあげてもらうことには重要な意味があります。そのお経や供養の儀式へのお礼として、「お布施」があるのだと考えてください。