家族や親族が亡くなった際、ご遺族はまず、故人様の家族や親族をはじめ、故人様とかかわりのあった人たちへ、故人様が亡くなった旨を連絡します。 これを「訃報連絡」といいますが、訃報連絡のタイミングや連絡の範囲をどのようにすればいいか、特に初めて連絡する場合はどうすればいいのかわからないという方が多いでしょう。 そこで今回は、訃報連絡のタイミングについて、訃報連絡のタイミングにはどういったものがあり、それぞれのタイミングでどれくらいの範囲に連絡をすればいいのかといったことを解説します。タイミングごとの連絡の内容や注意点も含めて解説しますので、初めて訃報連絡を行う際にはぜひ参考にしてみてください。
訃報連絡のタイミング
訃報連絡とは、冒頭でも解説した通り、故人様が亡くなったということを知らせる連絡を言います。 訃報連絡のタイミングは大きく3回に分かれますが、それぞれのタイミングごとに、伝えるべき内容も変わります。 1回目は、「亡くなってすぐ」のタイミングです。1回目の最も早いタイミングでの訃報連絡をおこなう前にご遺族が直面している状況は、故人様が病院もしくは自宅などで息を引き取ったのち、葬儀社に連絡をして遺体搬送と安置場所を手配した段階となります。安置場所が決まったタイミングで、最初の訃報連絡をします。 2回目は、「葬儀日程が決まった」タイミングです。2回目のタイミングは、手配した葬儀社や故人様の菩提寺と話し合って、葬儀日程を決めてからすぐとなります。そして最後の3回目は、「葬儀が終わったあと」のタイミングです。 具体的な内容は後述しますが、当然、タイミングが早ければ早いほど優先度の高い方に連絡をする形となります。なお、訃報連絡と一口に言っても内容はすべて違い、1回目・2回目・3回目それぞれのタイミングに応じて、それぞれのタイミングに見合った内容に変えて、別々に訃報連絡を行う形式です。
訃報連絡をする順番
さて、訃報連絡のタイミングとその順番について、より踏み込んだ話に入っていきましょう。 ここでは、訃報連絡のタイミングごとに、連絡するべき相手の範囲も含めて解説していきます。
1回目のタイミングは「とにかく駆けつけてほしい家族親族」へ連絡する
1回目の、「亡くなってすぐ」の時点での訃報連絡は一番優先するべき連絡対象へ迅速に連絡をします。 具体的には、1回目のタイミングで連絡する対象は以下の通りです。 ♦とにかくできる限り早く駆けつけてほしい直系の家族親族など近親者 ♦通夜式や葬儀で手伝いをお願いしたい知人や友人 ♦葬儀のスケジュール調整を行わなければならない菩提寺の住職ないし担当者 こうした対象へはなるべく早く最優先に連絡をしましょう。
2回目のタイミングは「葬儀に参列してほしい人」へ連絡する
2回目の、「葬儀内容が決まったあと」の時点での訃報連絡は、いくつかのより広い範囲にわたって連絡を行います。 ざっくりいえば以下のような連絡対象へお知らせします。 ♦葬儀を執り行うにあたってその事情を知っておいてほしい、連絡者本人の会社や学校関係の人 ♦親族や故人様の親しい知人友人など、葬儀に参列してほしい人 ♦特段参列してほしいわけではないものの、知っておいてもらいたい故人様の友人知人 この時点で、訃報連絡の範囲はぐっと広くなりますが、カテゴリーごとに「連絡対象へ何をしてほしいか、何を把握してほしいか」によって連絡内容を変える必要があり、連絡の負担がぐっと増します。
3回目のタイミングは「これまで訃報連絡をしていなかったすべての関係者」へ連絡する
3回目の、「葬儀のあと」のタイミングは、前2回のタイミングに比べると、一気に内容は簡素になり、連絡内容も統一でき、ある程度事務的に処理ができます。 3回目のタイミングで連絡するのは、「訃報連絡を今までしていなかった故人様の友人知人や仕事関係者などすべての関係者」です。
訃報連絡の内容・注意点
訃報連絡は、前述の通り、それぞれのタイミングに応じた内容で連絡を行います。 それぞれのタイミングの時点で「連絡相手に何をしてほしいか」によって、それぞれ全く違った内容での連絡となり、内容が違う故にそれぞれに別々の注意点があります。ここでは、それぞれのタイミングごとの、連絡対象別の連絡内容と連絡の際の注意点を解説していきます。
【近親者向け】1回目のタイミングの連絡内容と注意点
1回目のタイミングで連絡相手にしてほしいのは「近親者にはとにかく駆けつけてほしい」ということと、親しい知人には「葬儀や通夜式でのお手伝いをお願いしたい」ということです。 注意点としては、連絡相手の協力が必須なので、優先されるのは緊急性。連絡は電話で行いましょう。また、必ず「安置場所が決まってから」連絡するようにしましょう。駆けつける先が決まっていなければ相手も困ってしまいます。
【会社や会葬者向け】2回目のタイミングの連絡内容と注意点
2回目のタイミングで連絡相手にしてほしいのは「葬儀に参列してほしい」「葬儀があるという事情を把握してほしい」ということです。 2回目のタイミングでは連絡先により内容が変わり、故人様の知人友人には葬儀への参列をお願いし、喪主やご遺族の所属する会社や学校へは身内の不幸により忌引きが必要であることを把握してもらうようにします。 注意点としては、電話で断りを入れたうえで、必ず文面で場所などの詳細を送るようにしましょう。葬儀社側がわかりやすい画像を用意してくれる場合もありますので、そちらも送りましょう。
【その他の知人向け】3回目のタイミングの連絡内容と注意点
3回目のタイミングはすでに葬儀が終わったあとなので、緊急性は薄れますが、連絡相手には「葬儀が行われすでに終わったことを知っていただく」目的で連絡をします。 連絡は基本的には、はがきなどの書面で行うといいでしょう。 注意点としては逝去後四十九日法要までに送る場合は「逝去通知」として送り、それ以降は「喪中はがき」として送るということです。また、喪に服する意味でもはがきは白黒もしくは普通のはがきを使い、色柄の華美なはがきは使わないのがマナーです。
まとめ
以上、訃報連絡のタイミングはいつなのか、どんな連絡相手にどのようにして連絡すべきなのかを、簡単にではありますが解説しました。 特に初めて葬儀を出す際は、わからないことだらけなのが普通です。しかしその中でも連絡事項だけは迅速に行う必要がありますし、それぞれのタイミングで目的に沿った連絡をきっちりと行わないといけません。その為に本記事をお役立ていただければ幸いです。 私共「おくりびとのお葬式」では、葬儀の規模に応じた多様なプランと、万全の体制をもって、葬儀のサポートを行っております。是非お気軽にお問い合わせください。