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夫婦で(不祝儀)を出すときのマナーとは?書き方や金額について解説

2024.03.08

夫婦で(不祝儀)を出すときのマナーとは?書き方や金額について解説

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目次

自分にとって大切な人が亡くなったとき、ご夫婦で葬儀に参列することもあるでしょう。 この場合は、1人で香典(不祝儀)を出す場合とはまた異なった対応が求められます。 ここでは、 ♦夫婦で参列するときの香典の渡し方 ♦夫婦で香典を出す場合の書き方 ♦夫婦で香典を出す場合の金額相場 について解説していきます。

夫婦で参列する際は香典(不祝儀)をどう渡す?

夫婦で葬儀に参列する場合、芳名帳(現在は芳名カードのときもあります)には夫婦2人の名前を記すのが一般的です。 ただし、今でも一部の地域などでは、「夫の名前だけを書く」ということもあります。 また、一行に夫婦2人の名前を記す場合もあれば、夫婦で別々の行に記すこともあります。 なお、子連れでの葬儀の場合は、原則として子どもの名前を記す必要はないとされています。ただ、「子どもがお参りに来たことで故人様も喜ぶだろう」という価値観で、子どもの名前も記すこともあります。 これらは絶対的な基準ではありませんから、迷った場合は受付の人や葬儀スタッフなどに確認するとよいでしょう。 「夫側の会社の取引先の人が亡くなったが、夫は外国に出張中であり葬儀までに帰国が間に合わない」などのようなケースでは、妻が夫に代わって葬儀に参列することもあるでしょう。 この場合は、夫の名前を芳名帳に記したうえで、小さく「内」と記すようにします。 このケースでは、妻の名前は記載しません。また、混乱を避けるために、受付の人に「夫の代理で出席している」ということを伝えるとよいでしょう。

夫婦で香典(不祝儀)を出すときの書き方

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上記では芳名帳の書き方について解説してきました。 ここからは、夫婦で香典(不祝儀)を出すときの香典袋の書き方について解説していきます。 まず初めに述べておきますが、夫婦で香典を出す場合でも表書き(「御香典」「御花料」など、宗教に応じた書き方)」はまったく変わりありません。個人で出すときと同じように記します。 また、使う不祝儀袋(ハスの花が入っていたり、十字架が入っていたり、無地であったりなど)も変わりありませんし、水引の色やその有無(双銀・黒白などの結び切り、あるいは水引なし)も変わりません。 変更点は、「名前の書き方」だけです。 夫婦で香典を一緒に出す場合は、夫婦2人で同じ香典袋にお金を入れて渡すことになります。 葬儀の現場では、「一世帯に、一つの香典」という考え方がありますから、夫婦で参列する場合も袋は分けないのです。 表書きと水引の下に記すことになる「名前」についても見ていきましょう。 夫婦で出す香典の場合は、基本的には名前は「夫のフルネーム」だけにします。 しかし、「夫婦両方とも付き合いがあった」「妻と非常に緊密な付き合いがあった」などの場合は、夫のフルネームに妻の名前を記して出します。 なお、「結婚後すぐに出ることになった葬儀であり、かつ妻側の知り合いが亡くなった」などの場合は、妻側の旧姓も記しておくと混乱がありません。 香典を受け取った人がもっとも避けたいことのうちのひとつとして、「この香典はだれからもらったのだろう?」と、香典をくれた人を見失うこと」が挙げられるからです。 また、「妻が夫の代理で出席する」という場合は、上記で述べた芳名帳の記載と同じように、夫のフルネームに「内」と書き添えるかたちで対応します。 また、当たり前のことではありますが、「妻側の知人が亡くなり、妻だけが葬儀に参列する」という場合は、夫の名前は記しません。 この場合は妻が個人で参列することになりますから、妻のフルネーム(旧姓をプラスすることもある)を記すだけで構いません。 現在は葬儀や埋葬のかたちも多様化していっていますし、社会で活躍する女性の数も増えてきています。 そのような環境下においても、葬儀の現場では未だに「家長」「男性優位」の考え方が残っています。 ただ今後はこのようなあり方も、少しずつ変わっていくのかもしれません。

夫婦で香典(不祝儀)を出す場合の金額相場は?

ここからは、香典を出す場合の金額相場はどれくらいか」について考えていきましょう。 基本的には、夫婦で参列する場合でも香典の金額相場は変わりありません。1世帯に1つの香典と考えればよいため、包む金額は個人のときと変わりありません。 香典を出す人の年齢・立場と、亡くなった人との関係性によって包む金額は違いますが、友人などの場合は5千円~1万円程度、祖父母の場合は1万円~5万円程度……となるでしょう。 「祖母の葬儀だけど、夫婦2人で参列するから10万円を包まなければならない」ということはありません。 ただ、問題になるのが「食事がある場合」です。 友人・知人・会社関係の立場で参列した場合、食事に呼ばれるとしても通夜振る舞いまでです(※一部例外はあり)。 この場合は、上記の金額のままで大丈夫です。 しかし親戚などの立場で葬儀に参列し、葬儀の後に精進落としの席などが設けられている場合は話が変わってきます。 葬儀の後の食事は、だいたい1人前5千円程度が相場で、かつこれに引き出物がつきます。 つまり祖父母の葬儀のときに夫婦2人で1万円しか包まなかった場合、喪主側は赤字となってしまいます。 もともと香典には「相互扶助」の理念がありますから、このような状況になってしまえばその理念に背くことになります。 このため、会食ありの葬儀に参列する場合は、香典+夫婦2人分の食事の費用を包み、かつキリの良い数字にするのがよいでしょう。 サイトなどによっては「1人分でも構わない」としているところもありますが、冠婚葬祭で出すお金は、「迷ったのならば多めに包む」が基本です。 少ない金額しか包まれなかったことに不満を持つ人はいても、多めの金額を包まれてマイナスの印象を持つ人はいないからです。

まとめ

夫婦2人で香典(不祝儀)を出す場合のマナーは、個人で出すときと同じところもあれば違うところもあります。 葬儀の世界はまだまだ旧態依然のところがありますから、基本的には夫を代表者と記します。 ただこのような風潮も、これから少しずつ変わっていく可能性はあります。