一般葬とは、家族や親族以外にもご縁のあった知人、会社関係の人も分け隔てなく招いて行う葬儀のことです。 今回は、東京都葛飾区で一般葬を行おうとしている方に向けて一般葬の概要や具体的な参列者メリット・デメリット、費用相場などについて解説します。 一般葬は家族葬と比べると葬儀費用が高いとされますが、香典収入が多いなどの利点もあります。 葬儀費用を抑えるためのポイントについてもあわせて解説しているため、葛飾区で一般葬を行いたい方はぜひ参考にしてください。
一般葬とは
一般葬とは、家族や親族以外にもご縁のあった知人、会社関係の人も分け隔てなく招いて行う葬儀のことです。 一般的な葬儀というと、昨今は家族葬が増加し、小規模なお葬式が多くなっていますが、一般葬は家族や親族のほかに友人知人、会社の同僚、近所の人などさまざまな人を招いて行うため大規模な葬儀となります。 葬儀の流れに関しても通夜、葬儀・告別式、火葬と通常の葬儀の流れとなります。 ただ、昨今では通夜には着席せずに受付とお焼香だけを行って通夜前にはお引き取りされる随時焼香という葬儀の形も一般化されてきました。 これは新型感染症の対策になるといった背景や、通夜~通夜振舞いまでの遺族負担を軽減できるといった背景があるからです。
一般葬を選ぶ理由
故人様の訃報をなるべく多くの人に知らせたい、連絡の取り方がわからないなど理由は様々です。 また、遺族の意向としてなるべく多くの会葬者で送り出してあげたいという希望があることも大きな理由の一つです。 要約すると、 ・なるべく多くの人に来てほしい ・連絡の取り方がわからない人がいる ・故人様の交友関係が非常に多かった このような事情の方々は一般葬を選ぶことが多いようです。
一般葬の流れ
ここでは葛飾区に視点を当てた具体的な流れを順番に紹介します。 葛飾区で一般葬を行う可能性のある人はぜひ参考にしてください。
臨終
お亡くなりになると医師による死亡確認が行われます。 臨終が病院であった場合は、看護師が故人様の体を拭くなどして清めてくれます。 また、自宅で亡くなった場合は主治医に連絡して自宅にきてもらったうえで死亡確認を行ってもらいましょう。
ご遺体の搬送・安置
病院で亡くなった場合は、ご遺体を病院から安置場所に搬送する必要があります。 これは、葬儀までご遺体を病院に安置しておくことができないためです。 ご遺体は自宅もしくは葬儀社の安置室で安置するケースが一般的です。 そのため、自宅で亡くなった場合は、搬送しないケースもあります。 搬送しなければならない場合は、葬儀社に連絡して車を手配してもらいましょう。 葬儀社が決まっていない場合は、病院でご遺族が決めるか、病院が紹介してくれる葬儀社を利用します。 病院が紹介してくれる葬儀社を必ずしも利用しなければならないわけではありません。 葬儀社の車が到着したら安置場所へと移動します。 到着後は、線香をあげましょう。 ※時間帯や安置場所によってはすぐにご対面いただけない可能性があります。
打合せ
ご遺体を安置したら、葬儀の打ち合わせを行います。 具体的な日程や葬儀内容、金額などの詳細をこのタイミングで詰めて行きます。 生前に葬儀社を決めている場合、葬儀内容などはある程度決めておくこともできますが、地域によってはは友引が火葬場休館となっているため場合によっては想定していたよりも長くかかってしまう場合もあります。 また、宗教者を呼ぶ場合には宗教者にも連絡してスケジュールを確認する必要があります。 僧侶のスケジュールを踏まえたうえで日程を決めましょう。 なお、菩提寺がない場合は葬儀社から宗教者を紹介してもらえるので安心してください。 日程が確定したら参列してもらいたい人にも連絡をします。
納棺の儀
故人様のお身体のお清めとお着せ替え、死化粧、ご納棺を行います。 納棺士主導のもとでご遺族に手伝ってもらいながら行うことも多いようです。 納棺後は花入れを行います。
通夜の準備
納棺が終わったら、通夜の準備を行います。 準備といっても祭壇などの準備は葬儀社が行ってくれるため、ご遺族自身が準備をすることは基本的にありません。 この時は、故人様のケアのほか、喪服の準備など自分自身の準備を進めましょう。 着席を遠慮し、通夜前に香典を出し、お焼香をしてお帰りになられようとする方もいますので、喪主様は準備はなるべく早めに済ませて受付や式場付近にいるとよいでしょう。
(随時焼香)
先ほども触れていますが、昨今では通夜には着席せずに受付とお焼香だけを行って通夜前にはお引き取りされる随時焼香という葬儀の形も一般化されてきました。 もしも新型感染症の対策などとして随時焼香とする場合には、通夜の約1時間~1時間半前から葬儀式場を開放し、ご会葬者様をお招きします。 ※随時焼香は行わず、従来通りに皆様に着席してもらう場合もあります。
通夜
通夜は、一般的に故人様が亡くなった日の翌日か翌々日の夜に行われます。 18時ごろから行うケースが多く、その場合は17時ごろから受付を始めます。 通夜では、僧侶による読経、参列者による焼香、喪主挨拶などが行われ、その後、通夜振る舞いという会食を行って終了です。 また、参列者が親族のみの場合、通夜振る舞いを行わないこともあります。
葬儀・告別式
通夜の翌日の午前中に葬儀・告別式が行われます。 葬儀・告別式の流れは、参列者が揃ったら開式となり、僧侶による読経、参列者の焼香が行われるまでは通夜と同じです。 その後、故人様の友人や知人などからの弔電がある場合は読み上げが行われます。 焼香が終わると、祭壇から棺をおろして蓋を開けて、別れ花と呼ばれる花を入れます。
火葬・骨上げ
火葬は約1時間かかるため、その間は控え室で待機となります。 火葬後は、骨壷にお骨を拾う骨上げが行われて終了です。
繰り上げ法要
葬儀式場へと戻り四十九日までの繰り上げ法要が行われます。繰り上げ法要の流れは、僧侶による読繰り上げ法要経、参列者の焼香が行われる等、通夜・葬儀と同じです。閉式後に僧侶にお布施を渡して葬儀全般が終了となります。 その後精進落としという会食を行いますが、一般葬の場合精進落としではなく、折詰をお渡しし会食はせずに散会することも多くあります。 また、そもそもお食事を設けないこともあります。
一般葬の服装や持ち物
一般葬は、準喪服と呼ばれる喪服を着用するケースが一般的です。 服装に特に指定がない場合は、準喪服を着用するといいでしょう。 ちなみに、準喪服より格が下がるのが略喪服です。 略喪服は平服のことであり、「平服でお越しください」と指定されることもあります。 ここでは、具体的な服装と持ち物について解説します。
男性の場合
男性の場合、黒色の光沢のないスーツを着用します。またネクタイや靴、靴下も黒で統一し、シャツは無地の白色のものを選びます。 また、アクセサリーは結婚指輪であれば着用できますが、腕時計は基本的に外しておきます。 また、カフスボタンやネクタイピンは使用しません。 ちなみに、略喪服を着用する場合は、ブラックフォーマル以外の黒色や紺色、茶色、グレーなどのスーツを着用しましょう。
女性の場合
女性の場合、黒のスーツもしくは黒のワンピース、アンサンブルなどを着用します。 靴は黒色でヒールの低いパンプス、ストッキングも黒色にしてください。 また、メイクは控えめにします。アクセサリーに関しては、パールのものであれば着用してもマナー違反とはなりません。 ただし、パールであっても華美なものは避けてください。 なお、葬儀というとベールがついた帽子をかぶっているイメージを持っている人もいるかもしれませんが、ベール付きの帽子は正装となるため、一般葬では基本的に必要ありません。 略喪服を指定された場合は、ブラックフォーマル以外の黒色や紺色、茶色、グレーといった落ち着いた色のスーツやワンピースを着用します。
子供の場合
子供が参列する場合、学生で制服がある場合は制服を着用してください。 制服の場合、色が黒でなくても問題ありません。 制服がない場合は、落ち着いた色合いのシャツやブラウス、ブレザー、セーターなどを組み合わせて着用しましょう。
持ち物
一般葬だからといって、特別な持ち物があるわけではありません。 ここでは、葬儀に参列する際の基本的な持ち物を紹介します。 ♦バック 荷物を持ち運ぶためのバックは葬儀に参列する際にも必要となります。 葬儀の場合、男女ともに光沢のない黒色のバックを使用しましょう。 黒色のバックでも革製のものは死をイメージさせてしまうためマナー違反となります。 また、バックを使わずにポケットに荷物を入れることもできますが、ポケットが膨らんでいるとこちらもマナー違反となるため、荷物が多い場合はカバンを使うことをおすすめします。 ♦ハンカチ お手洗いの際はもちろん、夏場の葬儀であれば汗を拭う際などにもハンカチを使用します。 葬儀に持って行くハンカチは基本的に黒か白の無地のものを選んでください。 多少の柄が入っていても問題ありませんが、派手なものは避けましょう。 また、タオル地のハンカチはカジュアルなイメージを与えてしまうため、綿のハンカチを選ぶといいでしょう。 ♦数珠 数珠は、通夜、葬儀・告別式の焼香の際に使用する仏具です。 宗派によって略式、本式のものがあり、また男女によっても種類が異なります。 そのため、宗派に応じた数珠を用意するのが基本です。 ただし、共用の数珠もあるため、そちらを1つ持っておくといざという時に便利でしょう。 なお、数珠の貸し借りはマナー違反となるため、行わないようにしましょう。 ♦香典 香典を渡す場合は、新札の使用は避け、寒色系の袱紗(ふくさ)に包んで持って行きます。 袱紗がない場合はハンカチで代用可能です。 ♦手袋 女性でネイルをしている場合などは、ネイルを隠すために手袋を使用することもあります。 手袋も服装と同じで黒色の無地のものを選びます。 また、バックと同じで革製のものは死をイメージさせてしまうため使用しないでください。 なお、焼香を行う際には手袋を外さなければならないため、席を立つ前に手袋を外しておきましょう。一般葬だからといって、特別な持ち物があるわけではありません。 ここでは、葬儀に参列する際の基本的な持ち物を紹介します。
一般葬のメリット・デメリット
一般葬には、メリットとデメリットの双方が存在します。 ここでは具体的なメリット・デメリットをそれぞれ解説します。 一般葬の実施を検討している人はぜひ参考にしてください。
メリット
まずは一般葬のメリットを紹介します。 一般葬は、香典収入が多い、葬儀時に弔問対応を完結できることなどがメリットとしてあげられます。 ♦香典収入が多い 一般葬は多くの弔問者がくることが多いです。 それに比例して香典の集まる金額も非常に多くなると言えるでしょう。 葬儀代金は高くなってしまったが香典も多く集まったため結果としては家族葬よりも安く済んだ、というケースも多くあるようです。 ♦多くの人に故人とお別れしてもらえる 一般的に、家族葬で行った場合は葬儀に招かれなかった一般弔問の方が後日自宅に訪問にくる、といったケースが多くあります。 ですが一般葬は葬儀に親族や他人を分け隔てなくお招きするため、そういった後日の対応が少なく、葬儀時にほとんどの対応を完結できるといえるでしょう。 ♦式場が華やかになる 多くの方に訃報を伝えるということは、それだけ多くの方が来ると同時に、やむを得ず来られない方からはお花や供物が届くということです。 遺族が用意する祭壇の他に外部からくるお供え物も式場に並ぶことで非常に華やかな空間となることが多いといえます。
デメリット
メリットの一方で、デメリットにも注意しなければなりません。 一般葬のデメリットとしては、弔問客対応が増えることや葬儀費用が高額になる恐れがあることなどがあげられます。 ♦弔問客対応が増える 一般葬は多くの弔問客がくることが多くなります。 当然、弔問客への挨拶や看取りの背景などの話をきかれることもあり、遺族の負担は大きくなることが予想されます。 家族葬に比べて故人を偲んで寄り添えるような時間は必然的に少なくなるでしょう。 ♦葬儀費用が高額になることがある 弔問客が多いということはその分、返礼品などの数も多く準備する必要があります。 お食事の席に招く場合には人数分のおもてなしをしなければならないですし、そうなると葬儀代金も高額になります。 また、家族葬に比べてお花のボリュームなども大きいものが選ばれることも多いようです。
一般葬の葛飾区での費用相場
一般葬を行う場合の費用相場は150万円前後とされています。 ※自社調べ これは、参列者が70名、祭壇や棺は一般的なものを使用した場合の金額です。 会食費用やお布施は含まれていません。 祭壇のランクをあげる、参列者が増えるなど、葬儀の内容によっては200万円を超えるケースもあります。 また、お布施は地域や宗派によって異なりますが、一般的には20〜30万円程度はかかります。 なお、一般葬の際にかかる主な費用項目には以下のようなものが挙げられます。 ♦葬儀一式にかかる費用:斎場、祭壇の設置、装花、遺影の準備、棺、霊柩車、葬儀社の人件費など ♦火葬 ♦会食費:通夜振舞い、精進落としなど ♦返礼品代 ♦お布施 ♦戒名料 ♦僧侶の車代 など 葬儀社によっては上記以外の費用項目が発生することもあります。
一般葬を行う際の注意点
ここでは一般葬を実施する際の注意点について解説します。 葬儀後のトラブルを回避するためにも、ぜひ参考にしてください。
参列人数は慎重に予測をたてる
先ほども触れていますが、弔問客は非常に多くなることが予想されます。 返礼品の数やお食事、会場の広さなどは余裕を持った数量や規模で準備しておくと良いでしょう。 また、葬儀会社の担当にもなるべく的確な人数を伝えておかなければなりません。 いざ弔問がくるとなった場合に失礼にあたることがないように余裕を持った予測をたてましょう。
費用を確保しておく
葬儀代金は非常に高額になります。 香典収入でいくらくらい補填しよう、という計画も対策の一つではありますが不確定要素が多いためなるべく計画に入れず、実費で対応できる範囲にとどめることをおすすめいたします。
葛飾区で一般葬をお得に行う方法
葬儀費用はさまざまな方法で抑えることもできます。 ここでは一般葬を行おうとしている方に向けて、費用負担を抑え、お得に一般葬を行う方法を紹介します。
見積書を比較する
葬儀社を決める際には見積書を取得して検討するかと思いますが、見積書は複数社から取得することをおすすめします。 これは、複数社の見積書を比較することで、費用相場がわかるためです。 一社だけ異常に費用が高い、他の葬儀社には見られない費用項目があるなど、比較することで初めてわかることも多いため、より適切な価格で葬儀を行うことができるでしょう。
葬儀内容を見直す
一般葬だからといってきらびやかな祭壇や高価な棺で見栄を張る必要はありません。 自身で用意できる範囲のものを用意し、不要なものや過剰なものなどは見直すようにしましょう。
公営の火葬場を選ぶ
火葬にかかる費用は、一般的には葬儀費用に含まれて見積もりが出されるので、あまり意識することはないかもしれません。 しかし、「一日葬」や「火葬式(直葬)」のように小さな規模の葬式が増えている現在では、火葬の費用如何も葬式費用の価格差に影響するので、火葬費用への意識も大きくなっていることでしょう。 火葬場の利用料は、公営の火葬場の場合は無料~3万円ほどで、民営の火葬場の場合は3万円~6万円ほどと、公営か民営かによって大きな差が出ます。なお、火葬場の利用料以外の費用(安置料や人件費等)はそこまで大差はありません。 火葬場の利用料は地域によっても相場が異なり、東京都では民営の場合で5,5万円~と高めに設定されています。 上記の事から費用を抑えるためには公営の火葬場を選択するとよいでしょう。
葛飾区近辺の会館
家族葬や一般葬など個室でのご利用となる式場です。 お別れの時間を重視した葬儀をご希望される方にはお勧めの式場です。 白と茶を基調としたデザインで落ち着いた雰囲気の施設となり、人数により4タイプの式場がお選びいただけます。
四ツ木斎場は葛飾区、足立区、墨田区、江戸川区、江東区の多くの方にご利用頂いている施設です。 ※居住地に関係なくどなたでもご利用が可能です。 火葬場と葬儀式場が同じ施設内にあるため、ご家族の移動の負担も軽減できる施設です。 また、住宅事情などでご自宅へのご安置が難しい場合、霊安室も完備しておりますので、ご利用が可能です。
まとめ
今回は一般葬を行おうとしている方に向けて、一般葬の概要や参列者、メリット・デメリット、費用相場、注意点などについて解説しました。 一般葬では香典収入が多くなることや、式場が華やかになるといったメリットもあれば、葬儀代金が高額になりやすいなどといったデメリットもあります。 一般葬を検討している場合にはこの記事を参考に、最良の判断をするようにしましょう。