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家族が余命宣告をされたら?準備すべきことや心構えを紹介。

2024.06.07

家族が余命宣告をされたら?準備すべきことや心構えを紹介。

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目次

余命宣告を受けるということは、どうしても死を意識してしまうものです。 余命宣告は多くの場合ある程度の期間を置いて受けるものであることや、100%その期間で亡くなるとは限らないものです。しかし、遅かれ早かれはあるにせよ、やがて死が訪れてしまいます。家族がもし余命宣告を受けた時、私たちはどうすればいいのでしょうか。 今回は、余命宣告にフォーカスを絞り、余命宣告とは何かの定義から、余命宣告を受けた場合の対応、準備の内容などを解説していきます。よくある質問にも回答することで、ふとした疑問もカバーできる記事になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

余命宣告とは

余命宣告とは、何かの病気によって通院・入院している患者本人もしくは家族に対し、医師が「あとどのくらい生きることができるか」を事前に伝えることです。 多くの場合、「余命」は年や月といった期間に換算して伝えられ、「余命1年」とか「余命3カ月」とか、そのような形で伝えられます。

余命宣告は本人に告知しない場合もある

よく、ドラマなどでも描かれる通り、余命宣告というものは必ずしも本人に伝えるものではなく、医師の判断により患者の家族だけに伝えられることもあります。 余命宣告は本人に伝える義務はなく、本人が絶望し自暴自棄になってしまうことを防ぐために、本人にだけは伏せるといったことが行われる場合があるのです。 なお、逆に本人にだけ伝えられ、家族には伝えない、という場合もあります。

家族が余命宣告を受けた時の心構えとは

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家族が余命宣告を受けた場合にまず考えるべきことは「本人に伝えるかどうか」です。 本人に伝わっていない場合でも、医師は詳しい病状の説明をしてくれますし、これからの治療方針を示して患者の家族に判断をゆだねます。そうしたときに、本人であれば何が最善と考えるかを理解してあげられるのは多くの場合、ともに長年生活してきた家族だけだからです。 具体的にやるべきことについては詳しくは後述しますが、本人ではなく家族が余命宣告を受けた時に必要な心構えは、本人に伝える場合でも伝えない場合でも、家族全員が覚悟を持つことです。方針を固めたらしっかりと足並みはそろえないといけませんし、本人の尊厳や本人の気持ちを最大限尊重してあげることが大切です。 どちらにせよ、余命をある程度基準にしつつ、必要な準備を進めることに注力しましょう。

余命宣告後に行うべき準備

本人に伝える場合でも伝えない場合でも、余命を迎えるまでに家族がするべき準備はあまり変わりません。 たとえば、以下のような準備をするといいでしょう。

保険会社へ連絡する

まずは、本人が加入している保険会社に連絡をいれ、余命宣告を受けた旨と現状を説明しましょう。 保険の内容次第では、余命の迫った状況に対して入院費や医療費に対して保険金の適用を受けられる可能性があります。もし、余命半年以内と宣告された場合に事前に死亡保証金を受けられる「リビングニーズ特約」が設定されている保険があれば、そうした制度の利用を相談してみてもいいでしょう。

エンディングノートを用意する

いざ余命を迎える際には、エンディングノートを準備し活用するということができれば、家族にかかる負担がぐっと減ります。 エンディングノートとは、いわゆる「終活」で使われる用語で、死後に家族に把握してほしいことを記したものです。 たとえば、エンディングノートに記載すべきこととして、所有財産の目録リストや譲渡先・相続先についてや、知人友人の連絡先、加入しているサービスのIDパスワード、家族へのメッセージなどが挙げられます。 余命宣告について本人に伝わっている場合はもちろん、伝わっていない場合でも、入院が長引けば本人が死を意識することもありますので、さりげなくエンディングノートを作ってみることを提案し、手伝えることは手伝ってみるといいでしょう。

葬儀に備える

あらかじめ葬儀の準備を事前にしておくことで、家族が亡くなった後の精神的・肉体的な負担を軽減できます。 また、葬儀には多くの費用がかかります。 事前に準備をすることで、予算内で葬儀を行うための計画を立てやすくなります。 葬儀社の選び方や事前相談について以下の記事で解説しています。 ぜひ参考にしてください。

葬儀社の決め方徹底解説!失敗しない葬儀社選びをするために

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余命宣告についてのよくある質問

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ここからは、余命宣告についてのよくある質問に答えていきましょう。

Q:医師が告げる「余命」は何を基準に算出しているのですか?

A:余命は、医師の判断で決められており、必ずしも正確なものではありません。 しかし、まったく根拠もなくなんとなく決めているわけでもありません。 特にがん患者の場合に関しては、余命宣告をする際の余命については統計を参考にしています。それは「生存期間中央値」といって、同様のがんを患った方の50%がどれくらいの期間で亡くなっているかを示す値です。あくまでも中央値を参考にしているため、余命とされる期間よりも長く生きる場合もあれば、その期間よりも大幅に早く亡くなる場合もあります。 とはいえ、奇跡が起きてがんがなくなったとしても、余命を超えて生きていても、いつかは必ず死が訪れます。医師であろうともいつ亡くなるかは確実にいえることではないため、余命を宣告されたらなるべく早めに備える必要があるのです。

Q:本人に余命宣告を伝えないと決めた場合に家族がすべきことは何ですか?

A:本人に伝えない場合にやるべきことは、本人に決して悟られないようにすることです。 もし悟られてしまうと、余命そのものに加え「家族が余命宣告を隠していたこと」に対しても、二重に傷ついてしまうことになりかねません。かといって治るという嘘をついても当然よくないので、伝えないと決めた以上覚悟は隠し持ちつつ、本人の希望は最大限かなえてあげるようにしましょう。

Q:逆に余命宣告を伝えると決めた場合に家族がするべきことは?

A:本人に伝える場合にやるべきことは、医師の説明と余命をあいまいに濁さずしっかりと伝えて、そのうえで「本人が一番つらい」ということを理解し、その気持ちに家族として精一杯寄り添うことです。 そして、本人が落ち着くまで我慢して待ちましょう。本人が落ち着いたら、少しずつでいいので、本人と協力して余命に向けた準備を進めていきましょう。

まとめ

以上、家族が余命宣告をされた場合について、準備するべきことや、やるべきこと、心構えについて解説しました。 患者本人ではなく家族に余命宣告をされた時、本人に伝えるべきかどうかはすごく迷うところではありますし、どちらにせよ必要な準備は変わりません。そうした中で、判断に迷う場合には、医師ともしっかり話し合いましょう。 そうして伝えるか伝えないかを決め、一度決めたことは貫きつつ、本人と家族の信頼が損なわれることのないように、覚悟を決めて立ち回っていくことが重要です。