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一日葬とは?葬儀の流れや無宗教の場合についても徹底解説

2024.03.18

一日葬とは?葬儀の流れや無宗教の場合についても徹底解説

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目次

「小さな葬儀」のニーズが高まるなかで、近年注目を浴びるようになった選択肢のひとつとして、「一日葬」が挙げられます。 ここでは、 ♦一日葬とは何か ♦一般的な一日葬の流れ ♦一日葬のメリットとデメリット を解説していくとともに、番外編として、「無宗教の場合の一日葬」についても解説していきます。

一日葬とは

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一日葬とは、「一日で完結する葬儀の形式」をいいます。 通夜を行わず、葬儀・告別式のみを行う形式の葬儀だと考えてください。 多くの人を招いて行う「一般葬」は、よほど特殊な事例ではない限り、基本的には「通夜」と「葬儀・告別式」の2日間にわたって行われます。 対して、もっとも小さな葬儀の形式である「火葬式(直葬)」は、火葬炉の前でお別れをするだけの葬儀となるため、通夜も行わなければ葬儀・告別式も行いません。 このため、一日葬は、一般葬と火葬式(直葬)の間に位置づけられる葬儀であるといえるでしょう。 なお、一日葬は基本的には家族葬のかたちを取ります。もちろん一日葬でもご家族が希望すれば他の参列者を呼んで行うことも不可能ではありませんが、基本的にはご家族・ご親族でお見送りをします。またこれはあくまで「傾向」ですが、一日葬の場合は直葬(火葬式)よりは多くのご親族に声を掛けるケースが多いように見受けられます(※「一日葬でも、参列するのは娘2人だけ」などのような場合もあります)。 下記では、特筆すべき事例を除き、 ♦一日葬で、家族葬である ♦故人様のご家族だけでなく、三親等までのご親族も参列する ♦仏教式の葬儀にする ♦亡くなったのは病院 ♦安置場所は自宅 という前提でお話していきます。

一日葬の流れ

まずは一日葬の流れについて見ていきましょう。 1.ご臨終~葬儀会社による迎え 医師による死亡診断書が出されたら、ご家族は葬儀会社に連絡をしなければなりません。葬儀会社は365日24時間対応していますから、すぐに病院に駆けつけます。 2.故人様をお連れする~安置 自宅に戻り、故人様を安置します。 3.簡単な打ち合わせを行う 「どのような葬儀の形式にするか」など、簡単な打ち合わせを行います。菩提寺にもこの時点で連絡、スケジュール調整を行います。 4.そのまま一晩過ごす 一日葬でも火葬式(直葬)であっても、その日のうちに火葬炉に入れることはできません。なぜなら日本では、死後24時間以内での火葬を禁じているからです。 5.納棺 翌日もしくは翌々日に、納棺を行います。 6.葬儀ホールに移動 葬儀ホールに移動します。なお参列者の数が少ない場合は、自宅葬などを選択することもできます。 7.葬儀・告別式 ご僧侶による読経や焼香、お花入れなどの儀式を行います。この流れは、一般葬の葬儀・告別式の流れとほとんど変わりありません。なお葬儀会社のスタッフによる誘導も行われるため、迷うことはほとんどないでしょう。 8.出棺~火葬場へ 葬儀・告別式が終わったら出棺です。このまま火葬場に移動します。 9.火葬場に到着~火葬 火葬場に到着後、火葬炉の前で簡単なお別れを行います。その後、火葬炉に棺が入れられ、荼毘(だび)に付されます。 10.収骨 火葬が終わったのちに、収骨を行います。 これ以降の流れに関しては、各ご家庭で異なります。収骨後に解散とする場合もあれば、移動して繰り上げ初七日法要~会食までを行う場合もあります。いずれにせよこのことは、打ち合わせの段階で決めておくとよいでしょう。

一日葬のメリット

ここからは、一日葬のメリットについて考えていきましょう。

費用が抑えられる

まずもっとも大きいのが、「費用を抑えられる」という点です。 2日間にわたって葬儀ホールを借りなければならない一般葬とは異なり、一日葬の場合は葬儀ホールの利用料が1日分だけで済みます。 また一日葬は一般葬に比べて小規模なものになるため、借りる葬儀ホールも狭いもので事足ります。葬儀会社のスタッフの人件費も少なくて済むでしょう。 さらに、一日葬は一般葬よりも参列者が少ないため、食事のための費用も抑える(もしくはほぼゼロにする)ことも可能です。

ご家族やご親族の負担が少ない

「軽減される負担」は、費用面だけにとどまりません。 一日葬は、その特性上、一般葬よりも時間がかかりません。通夜を行う時間をまるまるカットすることができますし、参列者が少ないということで葬儀・告別式のときにかかる焼香の時間も短くなります。「気を張っていなければならない時間」「慣れない環境で過ごす時間」が減るため、体力的にも精神的にも摩耗しにくい葬儀の形態だといえるでしょう。

「宗教的儀式はしたい」という気持ちにも寄り添える

火葬式(直葬)でも、ご家族が特に強く希望すれば、ご僧侶を呼んで読経してもらうことは不可能ではありません。 ただ、火葬式(直葬)の場合は、宗教的な儀式を含まないのが一般的です。 ただ、信心深い人であったり、「きちんと対応しないとなんとなく収まりが悪い……」と思ったりする人の場合は、この火葬式(直葬)のお見送りの方法は、馴染まないものだといえるでしょう。しかし一日葬ならば、ご僧侶を呼んで行う形式が一般的であるため、このような気持ちにも寄り添えます。

一日葬のデメリット

上記では「一日葬のメリット」について解説してきましたが、一日葬にはデメリットもあります。 それについても解説していきます。

場合によっては決めることが多くなる

あまり知られていませんが、実は、一日葬を含む家族葬は、場合によっては一般葬よりも「ご家族が動かなければならないこと」が増えるケースがあります。 一般葬のときに比べて関わる葬儀会社のスタッフの人数が少なくなるため、「完全なサポート」を求めることが難しくなることもあるのです。そのため、ある程度は自分で調べて動く必要がある、と覚悟しておきましょう。

葬儀後の弔問客が増える可能性が高い

一日葬に限らず家族葬全般に言えることではありますが、この形式の場合、「ご家族が声を掛けた人しか呼ばない」というかたちを取ります。 そのため、後で訃報を知った人が弔問に訪れるケースも非常に多く見られます。葬儀でのお別れのときとは異なり、この「後日の弔問」には都度対応しなければなりません。

費用面は要注意

上で「一日葬は一般葬に比べて費用が抑えられる」としました。 ただ一日葬の場合は、一般葬に比べて寄せられる不祝儀の数が少なくなります。そのうえ、火葬式(直葬)よりも多くの費用がかかるため、持ち出す金額が大きくなる可能性は高いといえます。

【番外編】無宗教の場合の一日葬

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ここまで「仏教の場合の一日葬」について解説してきましたが、最後に「無宗教の場合の一日葬」についても解説します。 無宗教の場合は、宗教的儀式を含まないため、読経や焼香は原則として行われません。焼香の代わりの儀式として、非常によく、「献花」が行われます(※焼香を希望すればそれも選択できます)。 また火葬炉の前での読経もなくなります。 無宗教の葬儀の場合は、御布施を払う必要がありません。御布施は葬儀の費用のうちの4分の1程度を占めるものですから、これがなくなることで、費用面の負担は大きく軽減します。

まとめ

「一日葬」は、火葬式(直葬)と一般葬の間に存在する葬儀形式です。 メリット・デメリットを踏まえたうえで、これを選ぶべきかを考えていきましょう。