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弔電の送り方とは?申し込み方法やマナーについて解説

2023.08.14

弔電の送り方とは?申し込み方法やマナーについて解説

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目次

突然の訃報を受け、大切な方やお世話になった方の葬儀に参列できないこともあるでしょう。 通夜や葬儀に出席できないときは、速やかに弔電を送り遺族に弔意を伝えることがマナーです。ただし、弔電を送る機会は滅多にありませんので、送るタイミングや方法、文例などについて迷うこともあるかもしれません。 この記事では、弔電を送る方法や文例、注意すべきマナーについてまとめて解説します。

弔電の送り方~申し込み方法と注意点について

弔電は電報の一種ですが、実際に電報を送った経験がない人もいるかもしれません。 まず、弔電の送り方について説明します。弔電を申し込む方法はいくつかありますので、自分の状況に合った方法を選びましょう。

NTT・郵便局・インターネットで申し込む

弔電を送る際、葬儀の日時が迫っている方や相談しながら決めたい方は、NTTの115番に電話することをおすすめします。 19時までに申し込むと、全国で当日中に配達されます。弔電のメッセージがまだ決まっていない場合でも、オペレーターが柔軟に対応してくれます。 また、24時間受け付けているインターネットサービスも利用できます。WEBフォームから情報を入力すると、完成イメージが表示されるため、電報の内容を確認しながら手配できます。ただし、依頼先によって受け付け可能な時間帯が異なるため、必ず葬儀の日程や時間を確認してから申し込み先を選びましょう。

弔電の料金

弔電の料金は、電報に書く文字数と台紙の種類によって異なります。 一般的には3,000〜5,000円程度です。台紙の種類もさまざまで、メッセージカードのみのシンプルなものから、漆やちりめんで装飾されたもの、花や線香が添えられたものなどがあります。 台紙の選び方は、亡くなった方との関係性(ビジネスの相手なのか、個人的な関係なのか)や予算によって決めます。ビジネスの相手に送る場合は、華美すぎず、安すぎない台紙を選ぶことが適切です。一般的な価格は3,000円程度です。 個人的な関係で送る場合は、香典として渡す金額に見合った台紙が適しています。たとえば、3,000円の香典を渡す場合は、1,500円程度のものを選ぶと良いでしょう。5,000円の香典の場合は、2,000〜3,000円程度のものが適しています。

葬儀の時間を考慮して手配する

弔電は、葬儀や告別式で読み上げられるため、葬儀や告別式が始まる前に斎場に届けるよう手配する必要があります。 ただし、夜に行われる場合は、午前中に届くと担当者が不在で受け取れない場合もあります。早すぎず、葬儀が始まる数時間前に到着するように手配することがおすすめです。

弔電不要の場合

最近では、家族葬が増えており、故人様や遺族の意向で親しい家族や親族だけで葬儀や告別式を行うケースが増えています。 そのため、「香典や弔電は不要」ということも珍しくありません。 一部の方は故人様を偲んでお悔やみの気持ちを伝えたいと考えるかもしれませんが、遺族が「弔電不要」としている場合は、その意思を尊重し、弔電を送らない方が良いでしょう。

弔電の宛名~宛先、差出人の書き方

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弔電を手配する際には、宛名や宛先の入力が必要です。次に、弔電の宛名や宛先、差出人の書き方について説明します。弔電の書き方の基本を理解しておけば、急な訃報にも素早く対応できます。

喪主宛てに書く

弔電は遺族に対して弔意を示すために送るものであり、宛名には喪主のフルネームを記載します。 ですので、弔電を送る前には、喪主の氏名を確認しておくことが重要です。宛先に故人様の名前を記載することはマナー違反なので、注意が必要です。 ただし、喪主の名前が分からない場合には、「〇〇(故人のフルネーム)様 ご遺族様」や「〇〇(故人のフルネーム)様 ご一同様」といった表記でも問題ありません。

喪主以外に送るには

弔電の宛名は通常、喪主の名前を記載します。 しかし、喪主以外の個人に対して弔電を送りたい場合は、喪主名の横にその人の名前を追記しましょう。 例えば、友人に送る場合は、「(喪主の名前)様方・(友人の名前)様」といった形で書きます。 また、斎場では複数の葬儀が同時に行われることがありますので、苗字のみの宛名だと他の家族と混同される可能性があります。そのため、「〇〇家 ご遺族様」といった表記は避け、フルネームで書くようにしましょう。

自宅や葬儀場へ送る

弔電は、葬儀が行われる自宅や葬儀場などに送ります。 事前に送り先の住所と電話番号を確認しておきましょう。場所が分からない場合は、喪家宛に送ることもありますが、受け取りに問題がないように、弔電を送る際には一報を入れることがおすすめです。 通常は、葬儀が始まる前に喪主宛に送るのが一般的ですが、友人に励ましのメッセージとして送ることもできます。 差出人の表記は分かりやすくする必要があります。差出人の名前に加えて、「故人様との関係」を一言添えると、遺族が見ても誰からの弔電かどうか分かります。 例えば、渡辺里子さんの場合、「渡辺里子(〇〇大学〇〇年卒 学友)」といった具体的な表記が良いでしょう。 また、学校や会社の関係者が連名で送る場合は、目上の方から順に名前を記入します。4人以上の場合は、「○○一同」とまとめることもあります。ただし、故人様との関係が分かるような書き方を心掛けましょう。 例えば、〇〇株式会社の○年入社同期の場合、「〇〇株式会社 ○年入社同期一同」といった形で書けます。

弔電おすすめ文例

弔電やお悔やみの伝え方には、様々なマナーがあります。もし失礼にならないか不安な場合は、用意されている文例を活用することもおすすめです。また、自分ならではのアレンジを加える場合は、故人様との思い出などを織り交ぜると、より心のこもったメッセージになるでしょう。

文例1

心からお悔やみを申し上げます。ご逝去を悼み、ご冥福をお祈りいたします。喪主様やご家族の皆様がお辛い時期だと思いますが、どうかお身体を大切にしてください。

文例2

突然の訃報に接し、心からお悔やみ申し上げます。ご家族の皆様がお辛い時期だと察します。亡くなられた方の思い出を大切にしながら、心からご冥福をお祈りいたします。

キリスト教の例

ご連絡いただき、〇〇様が神の御許に召されましたことを知りました。ご家族の皆様には大変な悲しみがあることと思いますが、神の愛と慰めが備わりますように心からお祈りいたします。 ※キリスト教では、死を安らかな憩いと捉えており、悲しむべきではないと考えられています。キリスト教の方に対しては、「お悔やみを申し上げます」という言葉は不要です。

忌み言葉に注意

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弔電を送る際には、不幸を連想させる言葉や不吉な数字、直接的な生死の表現を避けましょう。 また、重ね言葉にも注意しましょう。 ♦忌み言葉の例 苦しむ/追って/九/四/死/ご生在中 ♦重ね言葉の例 またまた/たびたび/重ね重ね/ますます/再三 ♦仏教での忌み言葉 浮かばれぬ/迷う ♦神式・キリスト教式での忌み言葉 成仏/供養/往生/冥福/弔う/仏/合掌 など

弔電を受け取ったら

弔電を受け取った場合は、正式には相手の場所に出向いて直接お礼を伝えることが望ましいですが、最近ではお礼状を送ることが一般的です。 親しい関係であれば電話でも構いませんが、メールやメッセージアプリは避けるべきです。どの方法を選んでも、葬儀後の1週間以内にお礼を伝えることを心掛けましょう。 また、弔電には基本的にお礼の品は必要ありません。もし弔電と一緒にお線香やお花が届いた場合、お礼をしたい気持ちがある場合は、お供えをいただいたと考え、お返しとして3分の1から半値程度の品物を贈っても問題ありません。

まとめ

弔電は祝電とは異なり、即座に送る必要があるものです。突然の場合でも、守るべきマナーや規則がありますが、これらを事前に知っておくことで、急な訃報にも落ち着いて対応し、故人様を心から偲ぶ気持ちをしっかりと伝えることができるでしょう。