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家族葬でのトラブル|トラブル事例と対応策について解説します。

2024.06.10

家族葬でのトラブル|トラブル事例と対応策について解説します。

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目次

最近、多くの人々が家族葬を検討したり選択したりする傾向にあります。大手の葬儀会社も家族葬プランを提供しており、家族葬専用の葬儀施設も増加しています。 家族葬は比較的新しい形の葬儀であり、具体的な定義は存在しません。そのため、さまざまなトラブルが発生することもあります。 この記事では、家族葬におけるトラブルを未然に防ぐために、満足のいく葬儀を行うための対策を紹介します。 家族葬についてよくわからない方やトラブルが心配な方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

家族葬とは

一般的には、家族葬は親族を中心とした小規模な葬儀とされています。 ただし、家族葬には明確な定義がなく、地域や葬儀会社によってさまざまな形式があります。 家族葬の具体的な内容を知りたい場合は、葬儀会社に問い合わせることが確実です。また、複数の葬儀会社を比較することもおすすめします。 家族葬という言葉から、家族のみが参列するというイメージを持つ人もいますが、家族葬と一般の葬儀では、葬儀の内容や進行(流れ)に違いはありません。

家族葬のトラブル事例

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家族葬は比較的新しい形のお葬式であり、通常の葬儀では起こりにくいトラブルが発生する可能性があります。 これらのトラブルは、身内(特に親戚)に関連したもの、近所との関係に関するもの、金銭面での問題、そして菩提寺です。 これらのトラブルが発生する具体的な原因についてご紹介します。

身内とのトラブル

♦葬儀の形式・内容への認識の欠如 家族葬は一般葬よりも新しい葬儀形式であり、身近な人々だけで行われます。 例えば、「一般的な二日間の葬儀を行うべきだ」「少人数でのお別れは寂しい・可哀想だ」という従来の考え方を持つ身内がいると、家族葬の形式や内容に対する理解が得られず、トラブルが生じる可能性があります。 喪主が家族葬を進める一方で、身内の理解を得られないまま進行してしまうと、不和の原因となることも考えられます。

♦呼ばれなかった親族・親戚からの不満 家族葬では参列する人数に明確な制限はありませんが、一般葬よりも参列者は限られる場合があります。 そのため、何らかの理由で呼ばれなかった親族や親戚がいると、葬儀後に「なぜ自分だけ呼ばれなかったのか」という不満が生じることもあります。 また、人が亡くなった後は忙しく動き回るため、本来呼ぶ予定だった人への連絡が漏れてしまうというミスも起こり得ます。

近所とのトラブル

♦故人様と仲の良かったご近所さんの招待漏れ 家族葬という名称ではありますが、家族以外の人々も参列することは可能です。 例えば、故人様と親しい友人やご近所の方、趣味を共有していた仲間なども参加することができます。 しかし、亡くなる前に故人様との間で約束を交わしたにも関わらず、「家族葬なので家族以外は誰も呼ばない」という理由で招待しない場合、ご近所のトラブルが生じる可能性があります。

♦呼ばなかった人が参列を希望する場合 家族葬では、参列する人の数を限定するため、通常は参列者の把握が容易です。 しかし、葬儀に呼ばれなかった人が葬儀会場に現れて参列を希望することもあります。 もちろん、故人様を偲んでくれる気持ちはありがたいのですが、座席や食事、返礼品などは予定していた参列者数に基づいて準備されている場合がほとんどです。急に参列者が増えると対応が難しく、丁寧なおもてなしを提供することが難しいかもしれません。 また、家族葬は参列者への対応が少ないという利点があります。しかし、予期しない参列者が現れると、対応に追われて故人様とゆっくりお別れする時間を確保することが難しくなるかもしれません。 故人様との最後のお別れとなる葬儀において、参列者と遺族の双方が気まずくなる事態は避けたいものです。

♦多くの弔問客と香典の受け渡し 家族葬が終わった後、参列できなかった人々が弔問に訪れることがあります。 弔問客には礼状を送る必要がありますが、その数が非常に多いと、対応に追われて疲れてしまう可能性があります。 また、弔問客の中には香典を用意してくれる方もいますが、受け取った場合は香典返しをすることがマナーです。遺族は後日、香典返しの対応をする必要があります。

金銭面でのトラブル

♦香典が少ないため、持ち出しの割合が高くなる 家族葬では参列者が限られるため、通常の葬儀に比べて受け取る香典の金額も少なくなることがあります。 そのため、葬儀費用の一部は遺族自身が持ち出すことが多くなるかもしれません。

♦予想より高い請求額 葬儀費用の予想金額と、実際に請求が届いた金額が異なるというトラブルも起こり得ます。 家族葬では、様々なオプションを追加することができるため、柔軟な葬儀プランが魅力です。しかし、オプションは基本プランとは別料金となるため、最終的な請求額が予想よりも高くなることがあります。

菩提寺とのトラブル

♦菩提寺との関係性の悪化 家族葬の形式や内容が菩提寺のルールや慣習、宗教観に合わない場合、トラブルが生じてしまうことがあります。これは、施主側が故人様を弔う際に、僧侶の存在や読経(お経)の必要性を理解していないことが原因と考えられます。 このような場合、菩提寺から法要や納骨を断られたり、お墓に納めたお骨を別の場所に移動する改葬(かいそう)が必要になることがあります。これは深刻な問題となり、後悔や心情の葛藤を引き起こす可能性があります。

家族葬のトラブルの対応策

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上述したトラブルに対する方法について説明いたします。 対応策を実施することで、トラブルの発展を防ぐことができます。 特に、「近所付き合いのトラブル」と「身内のトラブル」は人間関係に関するトラブルです。人間関係のトラブルは解決が難しいことが多いため、事前に対応策を講じることが重要です。

故人様の遺志によるものであることを伝える

家族葬を実施する際には、故人様の遺志によるものであることを明確に伝えることが重要です。故人様が家族葬を希望していると分かれば、大規模な葬儀を望む親族や親戚も理解しやすくなります。 家族内や親族間で家族葬か一般葬かについてトラブルが起こらないよう、事前に生前に親族や親戚と葬儀の形式について話し合うことが非常に重要です。

訃報の周知は最低限に

訃報の周知は最低限に留める必要があります。 家族葬を行う場合、事後報告として訃報の連絡を行うことが良い予防策です。 また、弔問を控えてほしい場合も、事後報告の訃報にその旨を明記します。香典や供物、供花を辞退したい場合も同じ対応を取ることで、明確に自分の意思を示すことが重要です。 このような対応をすることで、相手に対して明確なメッセージを伝えることができます。 訃報を連絡する際は参列を希望しない方には家族葬を行う旨を伝え、具体的な日程の記載は省くべきです。具体的な日程を記載すると誤解を招く可能性がありますので注意しましょう。

事前に葬儀社と相談

金銭に関するトラブルを避けるためには、事前に葬儀社と相談することが重要です。 家族葬にかかる費用の見積もりを事前に取り、棺桶や祭壇の費用などの詳細について葬儀社と打ち合わせを行う必要があります。意外な出費を防ぐため、葬儀社に完全に任せるのではなく、自身で計画を立てることも大切です。 また、ご香典の予想額を事前に明確にし、葬儀費用に含めるかどうかを決めることも重要です。

早い段階で菩提寺に相談する

家族葬を検討する際には、菩提寺との相談を早い段階で行うことが重要です。 菩提寺側も檀家とのトラブルを避けたいと考えていますので、無用なトラブルを回避するためには、家族葬を検討した時点で菩提寺に相談することをおすすめします。 例えば、「家族葬を考えているのですが、菩提寺のルールやしきたりに問題はありますか」と事前に確認することで、双方の調整ができます。こうすることで、スムーズな調整と共有が可能になります。

まとめ

トラブルの多くは、連絡やコミュニケーション不足が原因ですので、関係者との適切な連絡や相談を行い、葬儀の内容を深く理解することがトラブルを未然に防ぐために必要です。 家族葬と一口に言っても、その規模や内容は多様です。自分たちが望む家族葬が、葬儀会社が提供している家族葬と異なる場合もありますので、家族葬を検討している方や新たな疑問を持っている方は、ぜひ、「おくりびとのお葬式」へご相談ください。