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通夜式では通夜を終えた後に葬儀場で夜を明かすことがあります。
この記事では、どのような場面で葬儀場に宿泊するのか、どのような人が宿泊できるのか、宿泊する際に用意するものなどについて解説します。
身内の不幸はいつ起こるかわからないものです。もしもの時に備えて、想定されるケースについて理解を深めておきましょう。
多くの葬儀場は宿泊施設ではありません。
なぜなら、宿泊に必要な「旅館業」の許可を取得していないことが多いため、宿泊施設として営業することが難しいからです。
しかし、ご遺族がゆっくりお過ごしいただけるように、控室での休憩や仮眠が取れるようにしている式場は多くあります。
葬儀場で夜を明かすことを「夜伽(よとぎ)」といい、かつては一般的に行われていました。夜伽は、故人様を供養するだけでなく、ご遺体の状況を確認する、香とろうそくが消えないようにするといったことを目的として行われるものです。
しかし、現代では夜伽が行われることは少なくなり、言葉を耳にすることも減りました。
これは、時代の変化によって、葬儀を自宅で行わなくなった、安全を確保するためにロウソクを一晩中灯すことが難しくなったなど、葬儀のあり方が変わってきたためです。
それでも、「半通夜」として日付が変わるまで葬儀場で故人様に寄り添うケースや、これまでと同じように葬儀場で一夜を過ごし、最後の別れの時間を過ごすケースは今も見られます。
基本的に、どなたでも夜間は控室でお過ごしいただけます。
一般的には故人様の配偶者や子ども、孫など親しい人がほとんどですが、生前親しかった友人なども可能です。
ただし、葬儀場によっては控室の受け入れ人数に制限が設けられているケースがあるため、注意しなければなりません。
また、葬儀場で仮眠をすることの可否はご葬家が決めることが一般的ですので、事前に相談しておく必要があるでしょう。
葬儀場で休憩を取る場合、通夜を終えてそのまま控え室に戻り、翌日葬儀を行うケースが一般的です。
そのため、葬儀のことを踏まえた上で持ち物を用意することが大切です。
数珠は仮眠中には必要ありませんが、葬儀や通夜式で必要となるため用意しておきましょう。
葬儀場が自宅から近い場合、葬儀の前に取りに帰ることもできますが、葬儀当日は来客対応などに追われる可能性があり、多忙を極めるため取りに帰れないおそれがあります。
そのため、あらかじめ数珠を用意しておくと良いでしょう。
なお、数珠には魔除けの意味もあると言われることがあり、寝ている際に数珠があれば、故人様を守ってもらうといった意味合いになると考える人もいるようです。
数珠と同じ理由から、香典も用意しておくと良いでしょう。
なお、香典には新札を使用しないのがマナーです。これは、不幸が起こることを事前に予想して、新札を用意していた、という印象を与えかねないためです。
また、香典は不祝儀袋に入れ、袱紗(ふくさ)に包んで持っていくため、不祝儀袋、袱紗も忘れないようにしてください。
なお、不祝儀袋の表書きは、葬儀の形式によって以下のように異なります。
・仏式:「御香典」もしくは「御霊前」
・仏式(浄土真宗):「御仏前」
・神式:「御榊料」もしくは「御玉串料」か「御霊前」
・キリスト教式:「御花料」もしくは「御霊前」
葬儀当日に表書きで迷うことがないよう、事前に用意しておきましょう。
なお、以下の記事では香典について詳しく解説しているため、こちらもご覧ください。
仮眠や休憩ができる葬儀場であっても、アメニティグッズがない可能性もあるため、持参することをおすすめします。
歯ブラシやタオル、洗顔フォームといった基本的なグッズはもちろん、男性であれば髭剃り、女性であればメイク道具なども必要です。
翌日の葬儀では、身だしなみを整えておくことが一般的であるため、整髪料やヘアドライヤー、ヘアアイロンなどもあると便利でしょう。
詳しいアメニティの有無は葬儀社に問い合わせると確認できる場合がほとんどです。
心配な場合は葬儀を依頼した葬儀社に問い合わせると良いでしょう。
仮眠をする際にリラックスできるよう、着替えも用意しておきましょう。
通夜に参加しそのまま控室に戻る場合、喪服を着用しているケースがほとんどです。
しかし、喪服は翌日の葬儀でも使用するため、長時間着用することで服にシワや汚れがつくことは避けなければなりません。また、ずっと喪服でいると、体もなかなかくつろげないでしょう。
このような事態を避けるためにも、夜から翌朝にかけて着用する着替えを用意することをお勧めします。
葬儀場にいる間は来客もないため、ジャージやスウェット、パジャマなどいつもの部屋着で構いません。リラックスした状態で、故人様との最後の夜をお過ごしください。
なお、喪服は通夜と葬儀で同じものを着用するケースが多いと考えられますが、下着や靴下、黒いストッキングなどは替えを用意しておくのが一般的です。
費用は、葬儀場の利用料金に含まれているケースが一般的です。
ただし、夜間付き添い費用とは別の料金が発生するケースもあります。例えば、仮眠をとる際に使用する布団のレンタル費や、翌朝の朝食代などです。
どのような費用が発生するかに関しては、葬儀場によって異なるため、詳細は各葬儀場に確認する必要があります。
今回は、葬儀場で夜を明かすケースについて解説しました。
控室やシャワールームなどは、配偶者や子ども、孫などの親族だけでなく親しい友人なども使用することができます。
ただし、葬儀場によって利用人数が決まっているケースもある上、夜間付き添いの可否はご葬家が決めることが一般的です。
もし仮眠や休憩がしたいと考えている場合は、ご葬家に事前に相談しておくのが良いでしょう。
また、翌日の葬儀を想定し、数珠や香典、アメニティ、着替えなどを用意しておくことをお勧めいたします。