自身や家族が亡くなったとき、どこの葬儀社に依頼するか決めていますか? 近年、終活が注目されていますが、実際どのようなことを決めておけばよいのか分からない方も多いかと思います。 事前に依頼する葬儀社を決めておくことはとても重要です。 希望の葬儀プランも考えておけば、家族の負担軽減になるだけでなく、後悔のないお別れがすることができます。 今回は、葬儀社と葬儀プランの選び方について解説します。 葬儀は故人様と家族が過ごす最後の時間です。 そのような大事な時間を余裕をもって迎えるために、事前に決めておくことの大切さを紹介します。
葬儀社を選ぶ基準
全国には、数多くの葬儀社があります。 その特徴はさまざまで、大手の葬儀社では互助会制度があったり、自社ホールをいくつも持っていたりします。 また、近年の葬儀小規模化に伴い、家族葬や火葬式などを専門とした小さな葬儀社も増えてきました。 数ある葬儀社の中から、どこを選べばいいか悩む方も多いでしょう。 葬儀社を選ぶ基準は3つです。 ♦自宅からの近さ なるべく自宅の近くにある葬儀社を選びましょう。 お葬式までの間、担当者との打ち合わせが何度もあります。 打ち合わせは、担当者が自宅に伺うか、遺族が葬儀社に行くかのどちらかになります。 自宅近くの葬儀社にすることで、打ち合わせがスムーズになります。 故人様を葬儀社に預かってもらうこともあるので、お参りにも行きやすくなるでしょう。 ♦費用が明確 葬儀費用は高額になることが多く、見積もりも曖昧なプランで提示されることがあります。 知らない内に追加料金やオプションが発生し、見積もりとは違う金額を請求をされるケースもあるのです。 プランに含まれているものやその料金が明確で、説明をしっかりしてくれる葬儀社を選びましょう。 また、複数社の見積もりを取ることで、費用の比較ができます。 希望に合った葬儀社を探すために、1社に限らず何社か問い合わせてみましょう。 ♦スタッフの対応 丁寧で親身になってくれるスタッフがいる葬儀社は安心です。 予算や葬儀の内容によって態度を変えるスタッフがいたり、契約を急かすような対応をするところは避けた方がいいでしょう。 気配りができ、遺族の希望に耳を傾けて寄り添ってくれるスタッフがいると安心です。 故人様との最後の時間をより良いものにできるよう、葬儀社スタッフにも注目してみましょう。
葬儀社を選ぶタイミング
葬儀社を選ぶタイミングとして、生前に決めておくのがベストです。 亡くなってから選ぶには、時間がありません。 病院や施設で亡くなった場合、早急に搬送の必要があります。 そのため、ゆっくり考える時間がなく、ほとんどの場合が病院などから紹介された葬儀社に依頼しがちです。 搬送だけ頼んで、その後に別の葬儀社へ依頼をすることも可能ですが、見積もりをとったり、プランを考えたりと、ゆっくり決めるのは困難になります。 生前から、どこの葬儀社に依頼をするのか決めておくことで、いざというときに慌てることなくスムーズに対応ができ、満足いく内容で葬儀を依頼できます。 遺族にとって葬儀はとても負担です。 少しでも負担軽減につながるよう、葬儀社を事前に決めておきましょう。
葬儀プランの選び方
葬儀プランを選ぶときのポイントは2つです。 ♦「どういう葬儀にしたいか」を明確にしておく 漠然としたイメージのままでは、希望の葬儀にすることは難しくなります。 プランには、棺や祭壇、料理などオプションやグレードによって内容が変わる項目が多く含まれています。 希望が明確でないままプランを決めてしまうと、必要ないものまで入れてしまいがちです。 「どういう葬儀にしたいのか」をしっかり考えておくことで、必要・不要なものを分けることができ、理想のプランを実現できます。 葬儀社によってもプラン内容や雰囲気が変わってきます。 まずは、葬儀の希望を明確にしておきましょう。 ♦予算を決める 予算面での希望も明確にしておくことが大切です。 冠婚葬祭費用は高額になりがちです。 その中でも、安くすませたい、標準的な金額でいいなど、希望はさまざまでしょう。 家族でしっかりと予算を決めておけば、それに合わせて本当に必要なものだけを入れたプランにすることができます。
事前に決めておく事
事前に決めておく事とよいことはいろいろありますが、葬儀プランを選ぶタイミングも葬儀社選び同様、生前に決めておくのがベストです。 実際にはご安置後の担当者との打ち合わせの中で選んでいきますが、この時も精神的余裕や時間的余裕が十分にありません。 適切な判断ができないまま不本意なプランを選んでしまうこともあるでしょう。 生前中に葬儀社を選び、具体的なプランの見積もりを取得しておくことで、いざというときに慌てることなくスムーズに対応ができ、満足いく内容で葬儀を依頼できます。
おくりびとのコラム
エンディングノートとは?書き方や法的な効力など、エンディングノートのあれこれを解説
まとめ
いかがでしたか。 後悔をしないお別れをするには、事前に準備することが大切となります。 一度、お見積もりを取ることをお勧めいたします。 様々なプランがあることに驚かれるかもしれません。イメージと違った、などと思われることもあるかもしれません。 どのように決めればよいのか悩んだら、葬儀社の生前相談や終活セミナーに参加してみるのも良いでしょう。