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家族葬とはどんな葬儀?流れや費用、呼べる範囲、香典マナーを紹介

2023.08.14

家族葬とはどんな葬儀?流れや費用、呼べる範囲、香典マナーを紹介

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目次

感染症対策の観点から、近年注目を浴びている葬儀の形態があります。 それが「家族葬」です。 ここではこの家族葬について、その概要や費用相場、流れ、メリット・デメリット、マナーについてまとめます。

家族葬とは

家族葬とは、「ご家族が声を掛けた範囲の人のみが出席して行う葬儀」をいいます。 一般的な葬儀(一般葬)では広く訃報を出し、多くの弔問客を受け入れます。そのため、故人様と直接面識のなかった家族の会社関係の人などが訪れることもありますが、家族葬の場合は限られた範囲の人だけしか葬儀に参加しません。 このような性質を持つため、家族葬を行う場合は公に向けての訃報は出しません。忌引き休暇をとるために会社や学校に葬儀があること自体は連絡しますが、行う場所や日時は伏せておくのが一般的です。 また、参列者に対してはご家族が手分けをして個別に声掛けを行います。

家族葬の費用相場

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一部の特例を除き、家族葬は一般葬よりもずっと小さな葬儀となります。そのため費用も非常に抑えられます。だいたい40万円~100万円程度に収まるでしょう。 また、「家族葬」といってもその形式はさまざまです。 宗教者を呼ばず食事もせず、火葬場でのお別れだけにするという「直葬(火葬式)」のかたちにすれば費用は10万円程度で済みます。また通夜を行わず葬儀・告別式のみを行う一日葬にした場合も、費用は30万円~50万円程度で収まるかと思われます。 しかし2日間にわたって葬儀を行い、かつ招く人の数も多いとなれば、100万円近くになることもあります。 「予算はどれくらいか」「どんな葬儀を希望するか」を葬儀会社にしっかり伝えて、分かりやすい見積もりをもらうようにしてください。

家族葬の費用についてはこちらもご参照ください。

家族葬の費用は安くできる?費用を抑えるポイントと注意点について

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家族葬の費用は安くできる?費用を抑えるポイントと注意点について

家族葬の流れ

上でも述べたように、家族葬の場合は「直葬(火葬式)」「一日葬」も視野に入ってきます。ただ、一般葬と同じように2日間にわたって葬儀を行う場合は、その流れは一般葬とほとんどかわりありません。 1.故人様を安置する 2.通夜を行う 3.通夜振る舞いを行う 4.翌日に葬儀・告別式を行う 5.出棺~火葬 6.戻ってきて繰り上げ初七日法要を行う 7.精進落とし 8.解散 となります。※仏教の場合 ただ、家族葬の場合は受付を省くことがあります。また読経や焼香にかかる時間が非常に短くなるなどの違いはあります。また、一般葬の場合は出棺~火葬はご家族・ご親族を弔問客が見送ることになりますが、家族葬の場合は参列者全員で移動することが多いといえます。 ちなみにもっとも小さな葬儀である直葬(火葬式)の場合は、故人様を安置→納棺して火葬場に→火葬→収骨……という流れをとります。また、精進落としや法要、読経や焼香などを省略するケースが多いようです。

家族葬の呼べる範囲は?

すでに述べた通り、家族葬の場合は「残されたご家族が声を掛けた人」しか参列できません。 そのため、基本的には会社関係の人や地域の人などは参列しないことになります。 ただ、家族葬に呼べる範囲は明確に決まっているわけではありません。 たとえば「同居している家族のみしか参列しない家族葬」もありますし、「本人にとって3親等までの人が参列する家族葬」もありますし、「大勢の友人を呼んで行う家族葬」もあります。 家族葬で声を掛ける範囲について取り上げるとき、しばしば「〇親等までが基本」などのような表現をみることがあるでしょう。しかしこれは絶対的な基準にはなりません。だれを家族葬に呼ぶかの判断基準は、血の濃さで決めるものではなく、故人様との親しさで決めるべきだといえるでしょう。

家族葬のメリット・デメリット

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ここからは、家族葬のメリットとデメリットについてみていきましょう。 家族葬のメリットとしてまず挙げられるのは、「費用の安さ」です。家族葬は一般葬に比べて費用が安く、経済的な負担が少ないといえます。 また、気の置けない家族だけで見送ることができるため、弔問客の対応に時間を割かれることもありません。 時間的・体力的な負担が少ないのも、家族葬の特徴です。特に体調面に不安を抱える人にとっては、この「時間的・体力的な負担が少ないこと」は大きなメリットとなるでしょう。 デメリットとして挙げられるのは、家族葬の場合は「葬儀で一度にお別れをすること」ができません。そのため、後になって多くの人が時間をずらして弔問に訪れることもあります。 また、家族葬は葬儀費用を抑えられはするものの、不祝儀があまり入ってこないため、結局持ち出す金額が大きくなることもあります。 一番悩ましいのが、「人間関係がこじれるかもしれない」ということでしょう。家族葬では限られた範囲の人しか参列できないため、「お別れをしたかったのに招かれなかった」という不満を抱える人が出てくる可能性があります。

家族葬での香典マナー

家族葬であっても、基本的には不祝儀は持っていくべきです。なお家族葬の場合は受付がないため、ご家族に直接渡すことが多いかと思われます。 ただ、家族葬の場合は「香典辞退」の意向を喪家側が示すこともあります。この場合は喪家側の意向を優先しましょう。 もしここで無理に渡してしまうと、喪家側に「お返しの義務」を押し付けることになってしまうからです。

まとめ

近年注目されるようになった家族葬は、「ご家族が声を掛けた人しか参列できない葬儀である」という特徴があります。 葬儀の流れや形式、費用やマナーも一般葬とは異なる部分がありますし、家族葬ならではのメリット・デメリットもあります。 「いざ、その時」に慌てずに対応できるように、家族葬について知っておきたいものですね。